背後から、チャンミンに触れられた感触…
それは、ユンホ先生とは全く違う感覚
僕の…
温度…が…違う
チャンミンと触れて、僕の中の存在が
改めて…「友達」と、認識した
そう、友情なんだ
勝手な言い分だと思うけれど
今…情緒不安定な僕に
チャンミンの気持ちは、とてもありがたかった
僕が後ろを向くと、チャンミンが俯いた
『チャンミン、ありがとう…
僕、こんなに感情的で
バカみたいでしょ
でも、それでも…
ユンホ先生が好き…大好き
チャンミンが慰めてくれたから、僕気づいた
僕は…本当に自己中で
自分の事でいっぱいいっぱいで
こうして、またチャンミンの優しさに甘えるところだった…
僕自身、強くならなきゃ…ね』
そうなんだ
チャンミンの気持ちは?
ユンホ先生の気持ちは?
みんな、自分の事で色々と精一杯なのに
僕の事をちゃんと気にかけてくれて…
僕、反省しなきゃ
『チャンミン、来週からテストが始まるよ…
僕達、頑張らなきゃ』
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そうは言ったものの
淋しいものは淋しい
だって……
ユンホ先生と知り合ってから、離れるのも
初めて
それに……
会えない分、想いは募るばかりで
張り裂けそうな胸
テストが始まるというのに
頭の中はユンホ先生だらけ
ユンホ先生…
僕は、部屋の窓を開け放ち
瞬く星の夜空を…
ぼーっと眺めていた
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電話をしたいのは山々だったけれど
テスト勉強の邪魔はしたくなかった
ジェジュン…
俺、胸がはちきれそうだ
診療中は、患者さんを第一に
それ以外の時間は
庭の花を見ても、広い空を見ても
想い浮かぶのは、ジェジュンの事ばかり
ジェジュン、誕生日の日まで…
その晩は、必ず電話するから
それまでは、勉強を頑張って…
そんな中…
俺は、距離を超えて何か出来ないか
ジェジュンへ、俺の精一杯の想いを伝えたくて
とってもアナログで…恥ずかしいのだけど
伝えたい……とにかく、その一心だった
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学校から帰り、ふと郵便ポストを見ると
B5サイズの、僕宛ての封筒が
差出人は…
……ユンホ先生だ!!
僕は封筒を抱きしめ、部屋へと階段を駆け上がった
部屋に入り、ドキドキしながら封を開けると
手紙と写真…
それと、花びらを厚紙に貼り、ラップで覆った…手作りの温かな押し花が入っていた
白い便箋に書かれた文字…
(ジェジュン、大好きだよ…
勉強頑張って!!
ユンホ)
そして…赤い、可愛らしいハートが描き添えられていた
写真には
ユンホ先生の自宅と思われる診療所を背景に
万歳しているユンホ先生
あ…ピンクの、早咲きのチューリップが一緒に写ってる
押し花の花びら、これだ…
セルフタイマーで撮ったのかな…
今にも(ジェジュン…)
そう話しかけてきそうな
優しい…優しい笑顔
こらえていたものが…ぶわっと溢れ出した
『うぅっ……
あり…がとう
ありがと…う、ユンホ先生』
悲しいんじゃなくて
「会えない」「距離」
それらを払拭するかのような、ユンホ先生の強い想いが…痛いほどに伝わった
本当に本当に…嬉しかったんだ
僕、今やるべき事を頑張らなくちゃ
そして
驚いた事に……
封筒は、ユンホ先生の想いと共に…
毎日毎日…僕の元に届けられた…