病院の前に着き こういうときは救急受付入り口 と 過去の経験から 入り

名前を告げると 2階のICUの前で待て と言われる


わあー 処置してんのー! まいった どうなっているんだ と 3人で 長椅子に お互いに 無言でいると

二人の 制服警察官が来た


えーと booさんのご家族ですか? ご主人は どうですか?と


まだ 会えてません ここで待てと言われてます とつたえると


・病気はなかったか

・どんな 仕事をしていたか

・今日の様子はどうだった

etc...

闇雲に 質問攻め


ははー そう来たか なにか 主人に悪いこと 故意過失がなかった 知りたいのね

世の中 薬物 無呼吸症候群 過労働 で交通事故の話 ニュースでいっぱいだもんね


ないない そんなのない と 半ばあきれて こんな時に 何聞いてくんの? と 思った顔での 返事だっただろう と 思う


・まだ ご主人の荷物 預かってないですよね 戻ってきてないですか


無いですよ と 返しても 帰らない 警官

それ 確認したいのね はいはい と 思いながら なにしろ 待つしか なかった


会うより先に 荷物が 帰ってきた

出てきた看護師に どうなっている! まだ会えないのか というと

まだ処置してますからと 無顔で 戻っていく


その荷物に まるで ハエのように 待ってましたとばかりに 「それ 確かめていいですかー」と近寄る警官

「どうぞ」

と 渡した


目の前でビニール袋に入った 主人の荷物を 一つ一つ確認していく警官

袋開けて 確認する 横での私は 異様匂いを感じた

ああー 失禁したんだなー

どんだけ ひどいツッコミ方を したんだろう...

もう 気持ちは暗かった


でも あんな 近くの大通り

いつも つかう 交差点

身体が壊れるほどの 速度を 出すところでは ない

なぜ? なぜ? 私も運転するから 謎でしか なかった


警官が一通り 荷物を確認し なにもなかったよう 

でしょー そうだもん なにも あんたたちが 疑ってるようなことはないよ と 思っていた


「奥さん そろそろ マスコミも 感づいてきて 現場に向かって来ているようだから 早く車を移したほうが」と

車は 警察署に持っていかないんだ と思い 車のディーラーに連絡

ディーラーの担当がつくと 

「また なにかあったら 連絡しますから」「なにか ご主人にのことで 伺いたいことあったら出頭願います」と言われた


その時、間髪入れず「お父さんは なにも悪くない! 悪いことなんて していない!」と

無言だった 次男が 吠えたことが 印象的だった

彼らにとっては 警察が 父親を疑ったことが 許せなかったんだろう

そりゃそーさー ね


車の移動をお願いし 3人だけになった頃は もう3時間程経っていただろう


やっと「ご家族の方ー 医師から 説明があります」と お声がかかった

さて なに 言われるんだろう と 3人で 医師のところへ


医師からは 

「何しろ ひどい 痙攣発作を起こしています

 あと 腰を ひどく痛がってます

 なにか 心当たりは ないですか?」と

3人で 何もなく 無いと答え 

「後で もっと詳しい 画像での説明をしますが

 このまま入院です

 とりあえず 会いますか」という


会ってみると ひどく痛がっている

周りの看護師や医師に 痛がりながらも 俺は帰れないのか と叫んでいる

帰れないのよ 今日は入院よ と 声をかけるも もう 私の声は 入っていない様子

と そばに居たら いきなり 身体が ガクガク動き出し 眼が 白目の状態に

ええ? と思ったと同時に 「痙攣発作! ご家族 出て!」と追い出させた


恐ろしかった あれが 人が痙攣するさまか と 初めて知った


それらか 1時間程して もう一度 呼ばれ もっと詳しい医師なのか 画像を目の前に 説明が始まった

先ずは背骨の画像 「背骨を一つ 骨折してますね 一箇所 潰しているから これで腰が痛いのでしょう」と

その後頭の画像「どうも 右の前頭葉を 脳挫傷もしている様子です 事故の衝撃でしょうかね それて痙攣発作だと思いますね」と


「今日は ここまでしか 検査ができないので 入院してもらって 明日 また 詳しい検査を 朝からしますね」と


引き上げる頃は 子どもたちも 飲まず食わずで 日付が 変わっていた


なにも 食べてなかったから 家の近くのファミレスで「なにか 食べよっか」と入り

注文し 大変なことになった と 同じマンションの3階に 住まわせていた 自分の母に電話した


経緯を話し始めたら いきなり 「私の これからの 人生 どうしてくれるのよー!!!」と叫ぶ



え ちがうでしょ ふつう あなた 大丈夫? でしょ 

あなたの 娘が 困ったことになって 悲しい思いしてんだから

ここは 自分の事じゃなくて わたしに 大丈夫? じゃない?


ここでも また 魂 抜けていく 気分 だった


あまりにも 思ってもない 返答が 来たもんだから

わたしも なにしろ また 連絡するから と 電話を切るのに精一杯で


ご飯食べながら 

大丈夫 車の任意保険万全 生命保険も医療保険もある! なんとかなる

と それで 自分を落ち着かせるしか なかった