こんにちは、透紅です。
ご訪問くださいましてありがとうございます。
今日は、独立書道展に出品する作品書きの為の練成会でした。
朝9時~17時まで区の施設を借り、
時間内にナニガ何でも書き上げる!
意気込みで仕上げました。
じゃなきゃ、
またやるハメになるもので~!
通常、練成会を迎えるまでに、
事前にやることがあります、
それは何かといいますと、、、、、
・作品の大きさを決める。
(出品規定サイズやどういったたぐいの作品を出すのか)
・題字を決める。
←作品になる字、ならない字があり結構大変
・構成を考えとく。
←楷書で書くことほぼないので、どこまで崩すのか等調べるんです。
・会場を抑えとく。
←下っ端の役割です。その下っ端です。
・筆、紙、墨の準備。
←当日になって墨なかったとかとんでもない事態になったことアリ。
です。この準備をしておかないと書けないのです。
(当たり前っちゃあ当たり前。。)
さてさて、今回私が書くのは、一字書
文字通り、一文字です。
サイズ、3尺×4尺 (通称:さんよん)
90センチ×120センチ
この紙の中で大暴れして書くワケです。
これが独立スタイル。
大暴れとは、おとなしくキレイに書く!
のではなく、
イキイキとした躍動感溢れる作品がヨシ!
とされるってーワケです。
大暴れして書ければいいのですが、なぜか、
おとなしくなってしまいます。
なぜかって、それは腕の問題!(笑)
もありますが大きい作品は
本当に自分の意志とは
うらはらに、筆がもってかれるんです。
思ってもみない方向へいざなわれる~~。
今回も濃墨(のうぼく)で書きました。
サラサラの墨汁ではなくドロっとしたもの(少し水で薄めますが)
なので、筆が重い!
腕の力もないと筆さばきがしんどい!
↓ 比べてみました。
右普通に半紙に書く筆。
↓ 左、一字書書く時に使う筆。
以前近所の子供が来た時、
この筆で床掃除し始めた時には、
そうなるよね~と思いました。
ちなみに、下世話な話しですが、
こちらの筆は94,500円。
最初に買ったこの大きさの筆は
150,000円しました。
毛の質や量によって値段もマチマチ。。。
これがまだ何本かあるので、
ちょっとしたヒト財産です
軸から毛がすっぽり抜けた時には、
泣きそうになりました。
いや、軸と抜けた毛を見つめ、何日か放心状態でした。
筆だけではありません。
紙もしかりです。
200円/枚なので、1回の錬成会で10,000円の紙代です。
墨は更に輪をかけてヤクザなものです。。。。。
って愚痴ったらキリがない。
書道、茶道、華道、ナントカ道って本当に
キリがない世界ですね・・・・。(泣)
芸術にお金の話しを
持ち出すなんて、
なんて、ナンセンスなんだ
アタシーーーー
というワケで、下世話な話しはここまで。
何枚も書いたうちの一枚を
お題: 漸
ちなみに、濃墨の脅威はこんなことになったり、
します。
爪のキワ、爪のうらにもヘバリ付きます
ので、しばらくキッタない人です。
ニカワが入ってるので、
ネイルしとかないと爪がボロボロに
もなります。
そして、立って書き、
膝の上下運動を利用して作品を
一日中書くので、
明日から筋肉痛間違いなし。