第20回本庄早稲田の杜クロスカントリー&ハーフマラソン大会 | Day after tomorrow

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NO Nature NO Life

※短編小説みたいに書いてみました。




足が完全止まったのは残り3キロ地点だった。





ハーフマラソンは過去に経験してはいるが





もう15年以上も昔のはなし





初挑戦のようなものだ。




スタート1分前。




足を小刻みに震わせて筋肉に合図をおくる




ハーフ(21.0975キロ)の部はエントリー数は約1400名




スタートの並びは予測タイム順となっている。




マラソン大会では常識だ。




ボクは予測タイム1時間30分~2時間のBグループに並び




同じ会社の先輩・清水さんはAグループ




後輩の渡辺はCグループへそれぞれ散った。





スタートして1~2キロは総合公園内を走る




コース分岐があったり




路面変化があるので、足首をくじかないように注意する。




約3キロあたりからは河川敷で




川沿いの直線コースの往復になる。




本庄エリアから美里エリアへ移行すると




前半は、川の流れと逆なので緩やかな登りコースだ。




5キロ地点を25分ジャストで通過。




1km5分のペースだ。




「少し速いな」



1キロ5分30秒のペースをつくるはずだった。



予想通過タイムは27分30秒。




2分30秒も速い。






やがて美里エリアから児玉エリアに入ると




こだま千本桜がみごとに咲き誇っている




桜桜桜桜桜桜桜桜桜桜




日本マラソン100選に選ばれる理由はこれか。




コースレイアウトも抜群だ桜咲く



やがて10キロ地点を50分で通過。




予想通過タイムは55分ジャスト。





予定より5分も速いオーバーペースだ。




「ペースを落とそう」




足の異変にはうすうす気付いていた。




ハーフマラソンの折り返し地点に差し掛かるところだった。



児玉エリアでは




渡辺の奥さんが応援にきていて




ありがたいことに、ついでにボクの写真も撮ってLINEで送ってくれていた。




レース中の写真はとても貴重な思い出になる




走りながら自撮りはできないからだ。





15キロ地点を通過し




ペースは1キロ6分30秒に落としている




いや落ちて当然な状態だった。




「足が痛い。。つるかも。。」




15キロの給水所でスポーツドリンクを飲みミネラルを補給




それにガス欠を懸念してバナナを入れる。




このままのペースなら目標タイム1時間50分はいけるか。




頭ではそう思うが、18キロあたりで片足がつった




「つぅ~ふくらはぎが~」




片足びっこを引いて小走りをしていると




間もなくもう片方のふくらはぎが痙攣して




これで両足がつってしまった。




「痛っつ~っ」




絶対絶命。




苦痛でコース脇で1分以上も立ち止まった。





「いけるか?」



とゆっくり歩きだす





でも300メートル足らずで、また両足つる。





最後の3キロは時間がとても長く感じた





ゴールまでその繰り返しだった。






練習不足等の不備が身に染みた。



マネージメントの大切さをあらためて思い知る。





だけど、なぜか今季最高の達成感に包まれたグッド!




今季のレースはこれが最後でした。





明日から次に向かってまた走り出す。






END