公開初日の朝一番の回に、地元のTOHOシネマズで鑑賞。
年配の男性もいらしていて、映画として期待されてるんだなぁ。
入場者プレゼントの50両ステッカーもいただきました。



時代劇好きとしては、最近の血も流れないチャンバラや
妙に明るい江戸の町とかだったらいやだなぁと思ってました。
でもちゃんと夜は闇だし、碁盤も碁石も今のものではなくて
ぺちゃんこの石と分厚い碁盤で細かいところまでこだわってますね。
源兵衛さんのとっておきの碁盤、木目の美しさが高いものだと
わからせます。


街並みの木や花、風鈴の音で季節の移り変わりを見せる。
夜は行燈やろうそく、提灯の灯だけ。
碁を打つ人の性格、信条も碁石の打ち方や打つ音で
見せているのも見事。


そして格之進と柴田の斬りあい、痛かった。
手を切り落とされてしまったら、もう碁は打てないし
刀も持つことはできない。
武士としても碁打ちとしてももう生きていけないとなったとき、
最後に武士として死ぬことを選んだんだな、柴田。
そして敵なのに介錯して、武士として死なせた格之進。
どこまでまっすぐな人なんだろう。


お絹を信頼できる人に嫁がせて、格之進は誰にも行先を
告げずに旅に出る。
私には、死に場所を探しに出たとしか思えなかった。
本当は彦根に戻ってもう一度出仕して欲しいけど、そんな人では
ないんだろうな・・・。


本当に素晴らしい映画でした。
代表作だよ、剛くん。



それにしても、昨日の深夜のバイク芸人や今朝のラジオでの
剛くんは、あんなすごい俳優には見えないわ。
そのギャップがすごいんだけど、ね。