小澤征爾さんの訃報が入ってきて、ダンナとふたりで
いよいよ・・・と思った夜でした。
うちのダンナは小澤さんのおっかけか、っていうくらい
大好きで、ひとりでも私と一緒にもたくさんの演奏会に
行ったものでした。
たぶん、高校生のころから好きなんだよね。
私も図書館で「僕の音楽武者修行」を読んで、なんて
破天荒な天才なんだろうと思ったものでした。


結婚する前、クリスマスに名フィルを小澤さんが
振ってベートーヴェンの第九の演奏会があるというので
チケット買ってたら、体調不良で中止になって払い戻した
お金でふたりでカニを食べに行ったなぁ。


ダンナは新日本フィルの賛助会員になっていて、団員の方と
触れ合うパーティーの会場で小澤さんとツーショットを
撮ってもらって、それを定期入れにいれているほどのファン。
そりゃ宝物だよね。


名古屋や東京はもちろん、松本や水戸にも演奏会があると
ふたりで行ってました。
とっても力強い指揮をされる方が、手術のあとでどんどん
体力が無くなってきて、座って指揮をするようになり
1楽章が終わるごとに休憩したりして、そのうち小曲だけ
振るようになったと思ったら、指揮台に上がることも無くなって
しまったのは悲しかったです。


一度水戸に行ったとき、ホテルにチェックインして出かけようと
1階に降りてエレベーターがあいたとき、目の前に小澤さんが
立っていらしてびっくり。
まだあの時はご自分で歩いていらしたし、もちろん指揮も
力強くされてた頃。
あまりにもびっくりして、ただ会釈してすれ違うだけになって
しまったことを悔いてます。
なんであの時一緒にお写真いいですか、とか、せめて握手して
くださいと言えなかったんだろう。


息子さんの小澤征悦さんと剛くんが『二都物語』をやっていた時、
何度も観劇されたとか。
とてもご家族を大切にされる方でした。
悲しいなぁ・・・。