事務経費にかかるそうだが、この定額給付金も含まれる予算の中には障害者支援費というのがあって、849億円だそうだ。
基本的に出し渋られる障害者福祉関係だから、この金額では到底足りないだろう。倍額してもいいぐらいだ。国民の少なくない人々が反対していることを押し通すことが「ぶれてない」ことになるのか。甚だ疑問だ。
上杉隆氏が定額給付金はやらないよりはマシだと言って持論を展開(http://diamond.jp/series/uesugi/10061/?page=2)しているが、その中で「定額給付金を減らさなくても、節約できる予算は別にあるわけであるし、単に原資を別に求めればいいだけの話だ。その具体例のひとつを道路財源として前回のコラムの中でも示している。定額給付金を削るのではなく、より無駄遣いしている予算から2兆円を捻出すればいいだけの話である。」とあるが、これは2兆円を捻出する前提の話をしているので、今よく問題になる点と、何だか論点がずれているように思う。無駄遣いを全てなくせるよう努力することは当然で、消費刺激になりそうもない2兆円の定額給付金自体が無駄金になりかねない状況だ。
そもそも、本気でやるなら一人当たり10万円以上支給すればいい。きっと上杉隆氏が言うみたいに無駄金から捻出できるでしょう。バラマキでも1万ちょっとしか出せず、しかもそれが不況に対する強いカンフル剤になると信じて止まない国民の代表がいるところに虚しさがある。