夏休み後半、2泊3日で石川県にボランティアとして行ってきました。今までのボランティアでは解体前の家屋で物品の処分をするという活動内容でしたが、今回は今まで経験したことがない活動でした。
それは、「お祭りの手伝い」でした。石川県が今年度から「祭りお助け隊」をボランティア募集していました。能登半島は昔から祭りが盛んな地域だそうです。それが昨年は地震で祭りが実施できず、また、人が減って祭りの担い手が足りていないという状況であるため、今回のようなボランティア公募がありました。友人たち4人で参加。
参加してきた「福浦祭」は石川県羽咋郡志賀町福浦港でのお祭りです。福浦港の総鎮守社である猿田彦神社の秋季祭礼です。祭舟唄(6種類伝承)や「神輿かき」と呼ばれる若衆16名の選抜、エッテコイと呼ばれる神輿の安置を邪魔する行為など細かな作法や儀礼が特徴的です。無形民俗文化財にも指定された歴史ある祭りです。天狗が先導道案内を行い、猿田彦神社から海上渡御を行う神様船までの間を、仮装行列しました。また、太鼓をたたいて踊りました。午前中は衣装の準備をして午後1時過ぎから神社にてスタート。町をねり歩き、途中は船で海へ出る等、港町らしい祭りでした。終わったのは夜9時。合間に休憩があり、地元の方々と交流しました。高齢の方々のお話から、祭りを大事にしてきたことがよく伝わってきました。今回ボランティアが来て例年以上に盛り上がったことを感謝されていました。あたたかい雰囲気の中、祭りは進みました。
暑い中での活動、しかも時間も長かったので通常の活動の倍以上疲れましたが、気持ちの高揚、達成感、充実感があり、参加して良かったと思いました。
地方においては人口減少化、高齢化によって伝統文化を継承していくことの難しさも当然あるのですが、「祭り」がコミュニティにおいて果たしている役割、その価値が大きいのだと今回参加して実感しました。
そういう意味では、「祭りお助け隊」は価値があると思いました。出来る人たちで、出来る形で今後も続けていけたらいいなと思います。
さて、今回は祭りの手伝いでしたが、まだまだ家財道具の整理などといったボランティアもニーズがあります。また、10月以降は輪島や珠洲での活動も増えていくそうです。どうしても遠くに住む私たちは被災地のことが遠くなりますが、忘れないで過ごしたいと思います。
今回は良い体験をさせていただきました。