​夜明けがわかる

痛み止めの要求
飲み物の要求
先生たちを探して

念願の回診

先生たちと話をする
飲み物がオッケーになった

一口を30分おきぐらいから始めて様子をみる

時間毎に増やされ
喉の渇きは潤され
傷口の痛さは変わらないまま

術後は
ICUに入らないことを三男坊は喜んでた
入ってたら母ちゃんに色々お願いできないから
入りたくないそうだガーン
母ちゃんとしては
不安しかないから1日だけでも
入って欲しいと思ったけど
切除術の場合は入らないことが多いみたいで
回復するためには術後は早く動いた方が
体にはいいと教えてくれて納得できたおねがい

2日目は
母ちゃんは想像してたけど、覚悟してたけど
術後の大変さが体に残って
(付き添いだけなんだけど)
夜には寝不足でフラフラになってたな真顔
気づいたら寝てて

三男坊は
術後はお母さんって呼んでたけど
2日目は寝てる母ちゃんを
起こさずにピンポン押して
痛み止めをずーっとお願いしてたな

気づいたら看護師さん
痛み止めを打ちに来てくれてた

三男坊の優しさは相変わらず続いてた

本当は今日からリハビリする予定だけど
とても無理だった

そりゃ無理だわ

3日目に
看護師さんが便が出てないから
動かないとダメって言いに来てくれた

だけど本人は
食べてないから出るわけないと言いながら

リハビリを強行
ベッドサイドに5分座った
大泣きしたー
やめてくれーって
叫んでた

頑張った5分間

見てる母ちゃんも泣きたくなる
こんな姿見たことないえーん

わかっちゃいるけど
三男坊からしたら
みんな鬼に見えてたろうな真顔

泣いた後は
ベッドでぐったり

お腹の逆T字の傷口が見える時
本当に苦しめられる
こんなに切られて縫われて頑張った後に
更に頑張らないとだめなリハビリ

地獄しかない無気力

母ちゃんは無力だ
励まして
体をさすってあげるしかない

だけども次の日も
頑張る三男坊

朝にリハビリで立った
お昼からはリハビリの先生に入ってもらえた

リハビリの先生の案で車椅子で
廊下に出ようと
座るの無理やー
本当にきつそうで
嫌がったが、やり抜いた

その結果、寝て過ごしてたから
体が動いて、肺も動いたから
背中付近に溜まってた痰が動き出して
その痰が一気に上がってきた
喉に詰まって息ができずに窒息しかけた
だけどリハビリの先生が落ち着いて
処理してくれたので、痰をうまくだせた

痰を出すのが怖くなった
リハビリの先生が帰った後に
恐怖が蘇り
死ぬかと思ったと
大泣きした

見てる母ちゃんも怖かった
目が開いて
息が吸えないって
パニックになる
リハビリの先生が居てくれて
本当に良かったえーん

痰を出すことも難しい
体の機能も体力も低下してしまってる

そばにいて分かった
健康なことであれば
こんなことでは泣かない

死ぬ思いもしない

息ができなかった恐怖も知らないはずだ
一つ一つが本当に難しくなった
大手術したんだもんな
今まで通りには無理だった


だけど
三男坊は本当に強かった
野球をしてきたおかげかな?
根性あるところを母ちゃんに
どんどん見せてくれた爆笑

リハビリで頑張ってる患者さんと先生
信頼できる仲になるってすごいなって思えた
先生の見極める力と
回復を作るきっかけの凄さも
先生の判断力って凄いな〜って思えた
リハビリの先生に出会えた縁も嬉しく思えた

三男坊のヤル気スイッチは見事に入った