​病院に行きたいって息子からの申し出
気分が変わってやっぱり今日はいいやって言う
やっぱり明日病院に行きたい
息子の体の中の違和感
痛がらない
変な感じの気持ち悪さだけ
吐かない

おならたまってない?
うんこ出てる?
私ののんきな質問に
大丈夫って答える

なんかいつもと違う息子が
気になりながら病院行く日まで
気になるツボをネットで検索して
ツボを押してみたりした

今日こそは病院行くよって約束して
私は職場へ
以前病気を見つけてくれた小児科を予約
久しぶりの先生の受診

問診から触診
血液検査に
レントゲンに
エコー
次から次に検査をしてくれた
外は真っ暗になりかけてた
そしてまさかの先生から伝えられたこと

今から直ぐに日赤病院に行って見てもらって
病院には連絡入れたから、
今から早く見てもらいなさいって
肺に何か見える
肝臓が腫れてる

えっえーん嘘、、、
慌てて長男に電話、
携帯充電が切れそうだから
とりあえず家に帰って、10分だけ充電して、
運転苦手な私は、疲れきった息子に
ナビをしてもらいながら日赤にたどり着いた
もう夜
救急外来
紹介状と受付の手続き済ませて2人で待つ

名前を呼ばれ診察室へ
採血、エコー、CT 
次々に検査をしてくれて
私は診察室の外で待つ
私が呼ばれて診察室に入ったら
疲れきってベッドで寝てる息子は
カーテンで仕切られてる目の前に居た

先生達は結果を教えてくれた
肝臓がだいぶん腫れています
肺にも影があります
おそらく癌の疑いがありますと

予想してなかった病名と
目の前の現実が分からなくて
カーテンの向こうの息子を見ながら
先生に主人に電話をさせてくださいと
お願いして診察室を出たショボーン

電話をかけるけど涙が出て
何を伝えたか記憶がない
だけど、嘘やろって
主人がつぶやいた記憶がある
気をつけて帰って来てと言われ電話を切って
涙を拭いて、診察室に戻った

息子のそばに行き、一緒に診察室を出て
待合室で呼ばれるまで待った
息子は私の肩に手を置いて
お母さん疲れたやろ?って
肩を揉んでくれた
こんなに優しい子が
自分がしんどいはずなのに
私の心配ばかり
癌の疑い?夢じゃない?
こんなことできる子が死んじゃうの?
嘘だよね
心が破裂しそうになってたえーん

息子は私に話しかけてくれる
帰りに寿司食べる約束してたのに
閉まってもたな残念ってチュー
今だとマクドが開いてるから行こうって
病院の近くにあったねって
食べたいって爆笑

息子はたくさん注文してるけど
食べなくなってたから心配してたら
二口ぐらいで終わった汗
ごめん、明日食べるとてへぺろ
食べたいのに
食べれない現実
夢じゃないって思い知らされた。

家に帰れたのは深夜を過ぎていた
息子は朝まで目が覚めず眠り続けた