清水のkeyboar道
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音の意志

レッスンの続き。


和声の次に二分音符対位法と四分音符分対位法の課題を提出しました。


二分音符対位法は訂正箇所が沢山ありましたが、四分音符分対位法は「○」を貰いました。


四分音符対位法の方はあまり考えずに適当にやったはずなのでビックリ。


でも「適当にやった」ことは自覚してるので恐らく本質的にはまだ良く解っていません。


まだ上声だけだしなぁ。


とりあえず二声対位法の本には旋律動向の原則として…


『主として順次進行によりつつ、跳躍進行をそこに適宜に配合する』


と書かれています。


即ち『跳躍はあんまり頻繁に行っちゃダメだよ』と。


基本は『順次進行』。


それから先生が仰るには…


「音の一つ一つにはそれなりの意味や意思があり、それが『音楽的』であって然るべき。」


だそうです。


先生曰く、それは…


「音が語っているか否か。」


ということであると。


成る程。

理解は出来ます。


ただそれ以上に、『音が語る』というのが、非常に素敵な表現だと思いました。


思えばクラッシックのどんな作品でもそうじゃないですか。


バッハのコラール然り…


ベートーベンのシンフォニー然り…


シューベルトの歌曲然り…


ラヴェルの弦楽四重奏然り…


クラッシックの作品群は譜面上の音符達が確固たる意志を持ちながら有機的に動いていくものばかり。


そういえばシェーンベルクのピアノ曲とかアルバン・ベルクの弦楽四重奏とかは音の意味や位置付けが…


何て言うか半端ないです。


「The・アカデミック!!」というような。


恐るべし新ウィーン楽派。


それがピエール・ブーレーズまでいくと「トータル・セリエル」という技法が確立されていきますね。


学生の時に授業で彼のピアノ曲を分析しましたが…


あれは何かもうよく分からない。


音楽上における『全て』が計算ずくし。


非常に数学的な思考だと思います。


…また話が脱線してしまいました。


(^^;ゞ


まぁ何が言いたかったというと、


次の課題の移勢対位法の課題頑張るぞ!!


ということです。



最近は音符がポンポン動いてきて楽しい…。


学生時代からバッハの管弦楽組曲の楽譜を見ると、

「やばい!勉強しなくちゃ!!」

という気になります。

あれはかなり秀逸。

副属和音

昨日は作曲のレッスンでした。


まぁ現在は作曲そのものというより、専ら和声と対位法を教えてもらっていますが…。


まだまだ勉強不足。


多分今は音大作曲科を受験する前の中学生とか高校生1年くらいのレベルだろうか…(汗)


和声は副属和音と転調を用いた課題を提出し、間違いは何ヵ所かあったものの、割りと理解出来てるようでした。


長調の6度調のⅤ7(コード理論的に言うと「Ⅲ7」)がかなり好きです。


あとⅤ7の三転からⅠの一転に解決するあの一瞬幸せになれる感じも大好きです。


そういえば和声を勉強したての頃に「Ⅴ46→Ⅰ6」の進行を泣きそうになりながら何度も弾いてたような気がします(笑)


とにかく魂がフワーっと天に昇っていくような高揚感。


それでいて案ずることなく自然の理に身を任せられる安心感。


たまりません…(*´∇`*)


そういえば僕の大好きなジャズピアニスト、ビル・エヴァンスの『Waltz For Debby』という曲。


テーマの最初の方にドミナント7thとセカンダリー・ドミナント7thの三転の連続が出てきます。


初めて聴いた時はもう「うわぁぁあぁーーーーーーあっはっは!!!(T□T)」ってなりました。


あと冒頭の和音の絶妙な音配置はあれ印象派のモーリス・ラヴェルの手法ですよ。


そっと水面に触れることで波紋が静かに広がっていくような情景を思い起こさせるような繊細な和音とタッチ…


さながらガラス細工のようです。


彼は完全に確信犯だと思います。


あんなにゆったりした曲なのに、わずか数秒聴いただけで色んなことを語ってくれる曲です。


いやはや天晴れ。


でもあの曲、「ワルツ」なのに途中から4ビートになりますけどね。


そういえばビル・エヴァンスって3拍子と4拍子が交錯する曲が結構あると思うんですよ。


前述の『Waltz For Debby』然り…


『Someday My Prince Will Come』もそうですよね。


『Israel』なんかはピアノが4拍子なのにベースとドラムは3拍子で演奏してたり…


『Nardis』のベースソロの時のピアノのコンピングなんかは完全に3拍子です…。




あれ…?


当初はエヴァンスの話を書く予定無かったのに…


勢いで熱弁してしまいました(^^;)

憧憬

ある時、星空を見上げる…



そこには己の知り得ない無限の可能性が広がっている…



己の常識や知識を造作も無く覆すであろうそれらは、手を伸ばしても決して掴むことは出来ない…



僕らはただそれを追い求めるだけ…
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