ＦＴ１００種総合株価指数（ロンドン）＜.FTSE＞
終値 5954.30（＋ 0.12）
前営業日終値（24日）5954.18（＋14.19）
クセトラＤＡＸ指数（フランクフルト）＜.DAX＞
終値 7655.88（＋19.65）
前営業日終値（21日）7636.23（‐35.87）
ＣＡＣ４０種平均指数（パリ）＜.FCHI＞
終値 3674.26（＋21.65）
前営業日終値（24日）3652.61（‐ 8.79）
＜ロンドン株式市場＞ ほぼ横ばいで引けた。中国経済指標が好調だったことで鉱山株などに買いが入ったものの、米民主党のリード上院院内総務が米国は「財政の崖」からの転落へ向かっているとの見通しを示したことで、銀行株に売りが出た。
商いは非常に薄く、売買高は９０日平均の４７．２％にとどまった。
ＦＴ１００種総合株価指数＜.FTSE＞は取引中盤までに約０．７％上昇、６０００に迫る水準となったものの、リード上院院内総務が米国は「財政の崖」から転落する方向に向かっているもようとの認識を示したことで下落に転じ、リード氏の発言が伝わってから１５分以内に０．３％安となった。
ＩＧインデックスのトレーダー、ウィル・ヘッデン氏は、「われわれが情報交換した人達の間では、米国は財政の崖から転落するとの見方がおおむね一致した見解となっている。転落した状態は長く続かないとみられるが、落ちることになる」と述べた。
中国がこの日発表した１１月の鉱工業部門企業利益が前年同月比２２．８％増となり、前月の２０．５％増から加速したことを受け、鉱山関連株指数＜.FTNMX1770＞は１％高、産業用金属株指数＜.FTNMX1750＞は１．９％高となった。
サクデン・フィナンシャル・プライベート・クライアンツのアナリスト、ジャック・ポラード氏は、中国の統計を受け鉱山関連株に若干買いが入ったものの、商いが非常に薄いため深読みはしたくないとし、米財政の崖問題の展開次第でこうした上昇は簡単に覆される恐れもあるとの見方を示した。
＜欧州株式市場＞ ほぼ横ばいで終了した。米「財政の崖」協議をめぐる懸念が再燃し相場を圧迫した。
ＦＴＳＥユーロファースト３００種指数＜.FTEU3＞は０．１３ポイント（０．０１％）安の１１３７．６０。
ＤＪユーロＳＴＯＸＸ５０種指数＜.STOXX50E＞は１１．４２ポイント（０．４３％）高の２６５９．９５。
米民主党のリード上院院内総務が米国は財政の崖から転落する方向に向かっているもようとの認識を示したことを受け、ＦＴＳＥユーロファースト３００種は高値から押し戻された。
ただ、トレーダーの間では合意を見込む向きがなお大勢で、月末までに崖回避策がまとまらなくても、１月には米経済への打撃を防ぐ措置で合意するとみられている。
米財政協議をめぐる不透明感に加え、ユーロ圏債務危機についても懸念はなお払しょくされていない。
スペインの銀行再建基金（ＦＲＯＢ）は２６日、経営難から国有化されたバンキア＜BKIA.MC＞について、４２億ユーロの債務超過に陥っていると発表した。これを受け、２７日のスペイン株式市場でバンキアは１９．５％急落した。
［東京 ２８日 ロイター]
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