家に帰ってからは普段通りを装って過ごしました。
子供たちが寝てから、夫婦二人で話をしたのですが、、、、
一番に私の口から出たのは
「離婚してください」
でした。主人は一瞬「は?」とあっけにとられた表情をした後、大笑いし、そのあと、真剣に話してくれました。
・自分はずっとそばにいて支えたいと思っていること
・治療する病院は、何かあった時にすぐに自分が行けるように、
会社の近くの大学病院がいいと思うこと(紹介状の病院です)
・その大学病院は、乳がん治療では県内一位の実績があり、安
心できること
主人も、たくさん考えて、たくさん調べてくれて、私を支えようと覚悟を決めてくれていたようでした、
私も、自分の気持ちを主人に伝えました。
・手術で片方の胸が完全になくなってしまうこと
・抗がん剤治療で髪の毛が抜けたり、吐き気で苦しむであろうこ
と
・治療にはたくさんのお金がかかってしまうこと
・何より、そんな自分の姿を主人に見られたくないこと
主人と結婚して20年。知り合ってからは25年がたっていましたが、私は主人のことが大好きで主人の前では恥ずかしくてメイクもできないし(すっぴんを見られるのは平気、過程を見られたくないのです)着替えもできません。そんな私が、胸も髪もない姿を主人に見られるなんて、、、耐えられない、だったら一人で治療しよう。迷惑もかけたくないし、子供たちもきっとわかってくれる。
その時は、本気でそう思っていました。