前回、前々回の続きになります♡
勤め先の保育園にて
子どもの発しているSOSを
意を決してお母さんに伝えたことで
"子どもの健全な発達を守る”
に繋がった出来事を
"子どもの健全な発達を”
ということがどういうことなのか?
を考えていただく機会になればいいな・・・
との想いでお伝えします♡
私がHくんの姿で一番気がかりだったのは
遊ぶ意欲が見られない
ということでした・・・。
その頃には、お母さんと離れる時
身体をのけぞって大泣きする姿が
出てきていました。
その後は、抱っこされていれば
落ち着いていますが
腕を離れるととたんに不安そうに泣き
楽しく遊ぶ余裕がない
という感じでした。
幼い子どもは遊びの中でたくさんのことを
学び、身に付けていきます。
なので、遊べないということは
Hくんの成長発達が伸びて行かない・・・
ということに繋がります。
人間には進化成長欲求というものがあり
したいことをして、満たされると飽きて
次の段階へと移りながら
自然と成長して行きます。
例えば、赤ちゃんの後追いの時期
お母さんにべったりだった子も
飽きるほど抱っこされれば満たされて
自分からお母さんから離れ
色々なものに興味をしめし
遊ぶようになるのです。
歩行が始まれば、歩ける喜びや
行動範囲が広がる喜びから
あちらへこちらへと動き回り
いろいろな物に興味を示す
探索活動が活発になります。
身体の動きと脳の発達は
繋がっているので
出来るようになった
身体の動きを楽しみながら
言葉を発する事にも
繋がって行きます。
Hくんには、まだ幼いと言うのに
月齢に沿ったそれらの
意欲的な姿が見られないことが
とても気がかりでした。
また他にも
情緒的に不安定で
些細なことで怒れて他の子を叩いたり
オモチャを投げつけたりする。
指しゃぶりが以前よりも強くなっている。
などの様子も気になりました。
お母さんとの関わり不足
仕事と子育ての両立を
一生懸命頑張っている
お母さんには酷な話なのですが
子どもには愛情をうける器が
大きな子、小さな子など
色々なタイプがあって
Hくんの器は大きくて
もっともっと!
とお母さんからの愛を、今以上に
求めている様に感じられました。
そんなHくんを目の前にして
早くお母さんに伝えなければ・・・と
皆で言い合いながら過ごす中
ある日、いつもよりも早く
お母さんがお迎えに見えました。
仲間とも相談し、私は意を決して
帰り際、静かに
声をかけさせていただきました。
「お母さんお疲れのところ申し訳ないですが
少しお話してもよろしいでしょうか?」
Hくんの保育園での姿を全て
お母さんにお話すると
暫くしてお母さんの目から
涙がポロポロとこぼれだしました・・・。
お母さんは、忙しい中
本当によくがんばっていました。
”私は一生懸命やっている”
そう思いたい気持ちと、
それでも
自分が一杯一杯だったことで
Hくんから気持ちが
離れてしまってたことに気付き
可哀そうなことをした・・・
必死にSOSを発していた
Hくんへの"申し訳ない"という
気持ちからの涙でした。
「どうしたらいいんでしょうか?」
涙を拭きながら言葉を発したお母さん。
「一緒に考えていきましょう」
と、これからについての話をしました。
つづく・・・
お母さん一人一人の想いを大切に
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