私が勤めている保育園は
定員12名という小規模園です。
少人数保育ならではの保育で
一人一人の自由を大切に
子ども達に無理強いすることはせず
子どもの意思を尊重するような
関わりを心がけています。
そんな保育園にての出来事♡
夕方の散歩を終えて戻ってきた時
他の子たちが部屋に戻る中
2歳児のYちゃんは
そのまま外で砂遊びを始めました。
すごく集中して遊び始め
「お部屋入るよ~」
という私の声も、耳に入らないくらい(^-^;
傍まで行くと、邪魔をされる!と感じたのか
「いや!(あっち行って!)」
と私を手で払いのける仕草をしました。
Yちゃんの本気度を感じた私は
諦めて暫く様子を見ることにしました。
スプーンで砂をすくって
自分で用意した3つの容器に
移すことをただひたすら繰り返す
Yちゃん♪
Yちゃんの姿を見ていた私は
以前観たモンテッソーリの映画を
思い出しました。
映画の中の子どもたちは、
整った環境の中
最低限のルールに従い
大人から全く指示されることも
必要以上に教わることもなく
自分で”お仕事”を発見して、やってみて
失敗しても決して諦めず
工夫して、自分のものにしていく・・・
子ども達一人一人のそんなリアルな姿が
描かれていました。
「子どもの内側には先生が居て
遊びの中から生きる術を学んでいる」
「大人は黒子に扮して
余計なことはしない、言わない」
映画の中で繰り返される
モンテッソーリの言葉を思い出しながら
お母さんがお迎えに来るまでの約30分間…
ただひたすら
同じ"お仕事"を繰り返すYちゃんを
見守っていました♡
そこへお母さんのお迎え♪
Yちゃんは満足しきったように
自分からスプーンを置き
やり切った清々しい表情で
ママの胸に飛び込みました…♡
「他の子たちと一緒に
部屋に戻ります」
「もうお外遊びは
おしまいの時間だよ」
これまで私は、様々な"ベキ、ネバ"で
子どもが能力を高める可能性を
奪ってきてしまっていました。
子どもの成長に大きく影響する
環境の一つである大人は
”子どもの命が育つお手伝い”
を担っている黒子に徹し
大声をあげたり
大きな身体で威嚇したりと
大人であることを誇示せず
子どもを一人の人間として尊重した
丁寧な対応をする必要があります。
それはとても静かな関わりで
怖い大人から無理強いさせられず
自分の想いを常に尊重してもらえた
子ども達はとても穏やかな態度で
大人からの提案に
とても素直に従うのです・・・。
そしてそのゆったりとした
落ち着いた環境が
子どもの能力を引き出し
可能性を育てる♪
そこに、改めて身をもって気づかせてくれた
Yちゃん♡
"子どもの方が
私たち大人の先生です"
これも、モンテッソーリの言葉♡
本当にその通りだな〜と
感じた心に残る出来事となりました(^▽^)/