ひっそりとした佇まいに身を置き、心ゆくまで紅葉を愛でる。


京都府長岡京市  「乙訓寺」   (古都探訪 88)



乙訓寺(おとくにでら)は京都府長岡京市にある、真言宗豊山派の寺院で、寺伝では推古天皇の勅命により聖徳太子が建立したと言われる古刹である。



近年豊山派総本山である長谷寺より2,000株の牡丹が移植され、4月下旬から5月上旬にかけ大勢の観光客でにぎわい、今では牡丹の寺として有名。



その牡丹の盛り以外は静かな佇まいの境内なれど、表門から本堂にかけての参道の紅葉も見応えタップリで、隠れた名所として知る人ぞ知る。



陽光を浴び、グラデーションに染まる紅葉は、場所柄侘び寂びに通ずる美しさを秘める。



784年、桓武天皇が長岡京を造営した際には都の地鎮として大規模に増築され、一時空海が住したとも伝わる。



その後、長岡京が廃都となっても大規模な伽藍を擁し、室町時代になっても10を越す僧坊があったという。

メジャーな紅葉名所を避け、静かに紅葉を愛でるなら打ってつけのスポットといえよう。


               photo by OLYMPUS OM-D EM-5Ⅱ