古都を代表する京みやげ店がプロデュースする、大正ロマンあふれるお食事処。


京都市左京区聖護院西町6  「西尾八ッ橋の里」  【1715】



京阪鴨東線「神宮丸太町駅」を下車し、出入口④から丸太町通に出て神宮方向へと東大路通まで東進し左に折れ上り、一筋目を今度は右折すると左前方に、犬矢来に囲まれた肌色の壁が続く数寄屋造りの町屋が、目の前に迫ってきます。



迫力のある構えでいかにも高級そうな雰囲気が漂ってますが実は、京みやげでは定番中の定番である「八ッ橋」の老舗店が手掛ける、甘味&お食事処なんですよ此処は(写真は西向きの門)



しっかりと手入れの行き届いた庭には、花木が多数植栽されており、四季を通じて楽しむことができます。   但しあいにく伺った時節は冬枯れの真っ只中で、ちょっと残念でした。  それでもミツマタのつぼみがふっくらとし、春を今かと待ちわびていましたよ。



此処は元々、東洋レーヨンなどの要職を歴任した財界人で、立命館大学の前身とされる京都法政学校の設立に尽力した、河原林樫一郎氏の邸宅として建てられたものを、本家西尾八ッ橋が購入のち改修し、2013年11月に「西尾八ッ橋の里」としてオープンしたものです。     尚2012年には「京都市民が選ぶ京都の財産として残したい京都を彩る建物や庭園」にも選出されています。



先ず圧倒されるのが、主屋一階部分の吹き抜けと梁の筋交い。  在りし日の豪壮ぶりが、偲ばれます。



邸宅内唯一の洋間は、元禄二年(1689年)の創業から現在に至るまでの、西尾八ッ橋の歴史を紹介する「八ッ橋資料室」として使用されています(見学自由)



中庭をぐるりと囲むように大広間が続き、それぞれにテーブル席がズラリと並び、その収容能力は100名を誇ります。



床の間の掛け軸の「八ッ橋発祥の家」の力強い書体!
通りの向いには同年創業の「聖護院八ツ橋総本店」が向うを張っており、「そこには負けへんで~!」という表れにも見えますね。



大広間から臨む中庭。
中央の堂々たる樹形は樹齢150年を越えるムクノキで、この樹を展開するように作庭し、屋敷も建てられたとか。    また袂にある「かきつばたの池」には、八橋が再現されています。



お品書き①
あにはからんや、その品格にしてはリーズナブルな里膳や丼、麺類が並んでいます。



お品書き②
事前予約が必要ですが、お昼と夜に会席をいただくこともできます。



「西尾八ッ橋の里膳 1,800円」

六品のおばんざいをメインに、かやくご飯、白味噌汁、香の物と、いかにも京らしいはんなりさが全面に出たお膳です。



白和えにふろふき大根、胡麻豆腐に出汁巻き等々、いずれもメリハリの効いた優しい味付けであり、一品一品噛みしめつつ頷きながらいただきましたよ(癒される~♪)



仄かな甘味の上品な白味噌汁も、心と身体に沁みわたりましたよ(最高!) またデザートにしっかりと八ッ橋が添えてありましたよ!

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京都市左京区聖護院西町7  「本家 西尾八ッ橋 本店」  【1716】

さてお昼をいただいた後、西隣の本店にも伺いました。  コチラは厨子二階の京町家で、玄関先にはドデカイ信楽焼の狸さんが手招きしていましたよ。



店内に入り先ず目を奪われたのは立派な大扉で、これは以前邸宅にあったものを移築したものだとか。



ショウケースにはお馴染みの「八ッ橋」や、はんなり柔らかの「生八ッ橋」、「あんなま」等、ズラリと勢揃いし、粗すべてが試食できるんですよ。



オミヤを購入した後、運ばれてきたお茶と「おまん」
生八つ橋でつぶあんをくるんだ、一口サイズのやさしい「おまん」は、その穏やかな甘さがお茶と相性バッチリで、一気にパクパクッと平らげてしまいました!




「八ッ橋バナナ・ニッキ 440円」

定番のニッキ味と、完熟バナナを練り込んだバナナ味をセットにした人気商品で、現在WEBでは購入不可のため、店頭のみの販売となっています。   そのどこか洋風めいたバナナ味の、ソフトタッチの優しい味わいは、ハマルとくせになる逸品ですよ!



周辺には平安神宮をはじめ御所や聖護院等の名所旧跡が御座し、休息と土産の調達を兼ね訪れるのも一興といえますね。    ホントこれだけの佇まいと雰囲気を醸し出しながら、カジュアルな料金設定には驚愕に値します。   是非!