京野菜が主役のフレンチを創作する町家レストの名店。



京都市上京区寺町通今出川下ル真如堂前町105
     「フレンチレストラン エピス(epice)」  【1699】



京阪「出町柳駅」を下車し出入口①から今出川通に出て御所方面へと鴨川を渡り、寺町通まで進み左に折れ下る。   その一筋目の右手角に佇む、風情ある出格子と紅の暖簾が眩い、厨子二階が目印の京町家フレンチレストです。



始め暖簾のイラストを見て店名が「えびすさん」かと思いきや、右上の◎とで「エピスさん」なのね、、、    してその意味はフランス語で「スパイス」のことをいうんだそうです。



店頭に掲げてある同色のメッセージボード。   ランチ時はこの2コースのみの設定となっています。



先ず目に留まったのは、カウンター席上の欄間の設えの美しさと、時を上手に重ねた漆黒の梁で、京らしいしっとりとした独特の趣きを感じます。



奥の間の円形の雪見窓や、竹を組んだ半円の欄間も味わい深く、細かなところまで行き届いたその演出は見事です。



坪庭もシンプルながら、しっかりと手入れが施されており、またその奥には16名まで対応可能なはなれが、設けられていました。



「Bコース 2,200円」

先ずは「オードブルの盛り合わせ」で、仄かなチーズが香る「グジェール」にプリプリとした食感が楽しい「ホタテのサラダ」、コクのある旨みの冴えた「タタキごぼうのマスタード和え」と、キクの花弁を散りばめた前衛的な「京野菜のテリーヌ」と、フレンチらしい地元産に拘ったシンプルな味わいで、滑り出し上々です。



おっとその前に、プレートが運ばれてきたときナイフとフォークが無く一瞬慌てましたが、それらはカウンター下にある、カトラリー入れに収まっていましたよ。



「近江大蕪を使用したポタージュ」
インパクト抜群の器もさることながら、エスプーマ状のスープも穏やかなカブの旨味が秀逸で、舌だけでなく、目でもしっかり楽しませてくれます。



メインの「京都地鶏のソテー」
パリットした皮の歯ごたえと、肉汁溢れる身のホロホロとした食感のコントラストが実に小気味良く、更にはマスタードソースがそれらをもう一段高みに引き上げており、シェフの技術力の高さが窺える逸品といえますね。  美味い!



アフターの珈琲。
マシーンで淹れた一杯だが、ビーンズの品質が良く、スッキリとした飲み口でした。


拘りの「生きた野菜」をふんだんに使ったフレンチは、食材の持つ力感を最大限に生かす工夫が施され、その繊細さと創造力には光るものを感じます。   またありがちな堅苦しさもそれ程なく、リラックスしていただけたのも好印象でした。   ご馳走様。