春まだ遠し深山の郷。


新温泉町「そば処春来 てっぺん」  【102】



9号線、湯村温泉を過ぎ、春来峠の手前を旧道に折れ、文字通り峠のテッペンあるお蕎麦屋さん。
まだ道路脇や周りの山林には残雪があり、当然平地より2.3度気温が低く、脱いでいたジャンパーを羽織り直した。



古民家風の店内は広くて清潔感があり、食堂の向かいには「そば打ち場」があり、その様子をガラス越しに見る事ができる。



お茶と共に運ばれてきた「そばの素揚げ」 そばを油で揚げただけの素朴な一品。



此処のイチオシ「そばセット ¥1,260」

地元産の十割そばに、そばの実入りご飯、小鉢(フキ・干しダイコン・がんも)、季節の天麩羅(かぼちゃ・シメジ・フキノトウ・ワサビ葉・スイバ)が付いて、このお値段は安い!

但し、僕はこの時期のみ此処を利用する。 
そのお目当てはセットの「春の天麩羅」、フキノトウ・ワサビ・スイバと春の恵みを頬張ると、「ほろ苦さ」が口の中に広がる。 すると体中の血液が「浄化」されたような気持ちになる。  

特にスイバなんて「そこら辺の雑草」と普通思う物を、わざわざ人や犬に踏み荒らされてない所から採り天麩羅にする。 その「ユニーク」さがとっても良い。
もちろん山菜は固定ではなく、その日によって変わるから「今日は何が出てくるのかな?」とわくわくする。

それに比べ十割そばの方は、いたって普通で香りもあまり無い。 そばの良し悪しは「そば粉」の比重9割(当然、僕の説ですが)なので、挽き方、保存方法に少し問題があるのではないか、と思う。 栽培地としては適地であるだけに、どこかに改善の余地があるはずです。

まあ、それらを差し引いても「春の恵み」と「おばあちゃんの煮物(小鉢)」は、峠のテッペンまで来て食べる価値が充分あります。