「和み+癒し系」お蕎麦屋さん③


豊岡市竹野町「三椒庵(さんしょうあん)」  【90】



以前ご紹介した「ドライブイン山里」から神鍋高原に抜ける山道のほぼ中間点に、「出石そば」と人気を二分する「床瀬そば」の郷があります。 沿道に4軒のお蕎麦屋さんがありますが、その一番手前に有るお店が三椒庵です。

新築オープンして約2年の古民家風の建物で、水車も回っていて情緒がありますね。



全面板張りで囲炉裏が5つ、照明はオイルランプとレトロな造り。 窓は全面開放可能の窓ガラス(夏場はもちろんフルオープン)で、清流を上から眺める事が出来、川床気分が楽しめる。



床瀬そばのスタイルはオーダーを聞いてからソバを打つ。 そのため、最低でも25分~30分は待たなければならない。 その間、囲炉裏で山女や地鶏、栃餅、季節の山菜・野菜を焼き、景色を堪能しながら味わい待つ。

写真は松葉肉¥630と栃餅¥315

松葉肉は地鶏の肉で、塩・コショウだけで食べるシンプルなもの。 臭みが全く無く、鶏本来の純な味がする。 僕は元来骨付き肉は苦手なのだが、「アット」言う間にしゃぶり尽くした。  栃餅も同様純粋な「田舎」の味。



食べ終えた頃を見計らって「十割そば(並)¥840」が運ばれてきた。
店主が「まず、塩をつけてお食べ下さい、次にわさびだけを、、」と勧める。 塩だけで、と勧めるのは、よほどソバに自信がなければ言えない食べ方だ。

十割には珍しい細麺で、挽き方にもこだわりがあり、それが見事に現れている申し分の無いそばだ。 外皮の分量は調整しているため更科に近く、香りもやや香る程度。

「床瀬そば」の伝統を守りながら更に「高み」を目指す。 他の床瀬そばは、山芋を繋ぎに使うが三椒庵は限りなく「純」を目指す、その姿勢がすばらしい。

此処は時間の制約が有るときに来るのではなく、「しばし時を止め静寂の中に身を置くとき」に訪れたい場所です。