このところのミャンマーでのサイクロン、中国四川省での大地震と、隣国アジアでの大きな災害が続き、心を痛めている方が多いと思います。

決して災害は「他山の石」ではなく、いつかは「身に降りかかるかも」と思っていても、中々それに対する「準備・対策」が取れていないのが現状で、普段町内のレスキュー隊の末席に在籍し訓練を重ねていても、「いざ」と言うとき本当に動けるかどうかと不安になる事がよくあります。

この前の訓練時にフト、防災はヒト、モノ(車両やインフラ等)だけでなく「樹木」も、有効活用が出来るのではないかと頭をよぎった。

自分の考えを確かめるべく、参考文献を探していたらやはり「事例」があった。

今から約30年前、山形県の北端・酒田市で起きた「大火災」。 
折からの春風に煽られ1400戸もの家屋が消失したが、その大火が「本間家」と言う旧家の敷地にあった「タブノキ」2本を境にして火が止まった。

そして「阪神淡路大震災」。
神戸市長田区のマンションで、マンション横にあったカシ林により延焼を免れた。
一方、六甲山の急斜面の住宅地では、70年代に土砂災害用に植栽したシロダモ、スダジイ、アラカシ、シラカシにより崩壊を免れた。

これらの樹木は、その土地に本来あった樹木である。(潜在性樹木)
これが、今都市計画で街路樹で多く使われている外来種のトウカエデやモミジバフウ、フサアカシアではこうはいかない。 簡単に倒木か焼失するのが落ちだ。
身近でも現にこの冬、若葉台大橋の袂にあったフサアカシアが雪の重みで倒木した事を見ても、土地本来の樹木でない木の弱さが分るだろう。

たとえば若葉台であれば、遊歩道にタブノキやカシ類を防火用に植える。 同じく、先日「里山再生」で植樹した幹線道路脇斜面に植える。 これらの木は直根で、地震時の斜面の崩壊を防いでくれる。 せっかく育っていたカシ類を伐採し、植栽した斜面は今後少なくとも20年は、地すべりする危険性がある。

木はただ植えるのではなく、考えて植える、そういう時期に来ていると思います。