里山の藪の中にひっそりと咲く「サルトリイバラ」の花。

ほとんどの人の目に留まることのない、このつる性の植物ですが、秋には真っ赤な実をつけ、最近女性の方が、リースの材料やアレンジによく使っています。

でも、春はホコリのような花を付けるだけで、本当に目立たない存在です。
つるに棘があり、サルを捕るのに使われた事からこの名がついたとされますが、本当かどうかは定かではありません。 また別名「サンキライ」とも言います。

この様に、見かけは目立たない存在の「サルトリイバラ」ですが、昔の人は現代人とは違う利用の仕方で、結構この植物を利用していました。

それはこの楕円形の葉っぱを、食べ物を包んだり、のせる器の代用として、使っていたのです。

数年前、妻の父親の郷里(佐賀県伊万里市)に行った折、郷土料理の鳥飯(鶏肉と山菜のおこわ)が食卓に並び、その1つずつがサルトリイバラの葉に包んでありました。
「昔はこうして使っていたのか、、。」と妙に感激したのを覚えています。

義父は20代に郷里を離れ大阪に出て約50年。
今でも時々鳥飯を自身で作り、また私たち家族が訪れた時も、必ず鳥飯を作ってくれる。
 
サルトリイバラには包んで無くても、その味にはしっかりと遠く離れた郷里を想う味がします。