花組『二人だけの戦場』 (2023 梅芸) | ラピュタをさがして

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今日は花組『舞姫』の初日花束

花組『二人だけの戦場』 

4月29日に初日でしたねニコニコ

おめでとうございます花束


そして

4月30日は月組東京公演の大千穐楽

おめでとうございます花束

なんとなく馴染み深い気がしていた

7名の方々が

退団されたんだなぁと思うと

さみしいです




さて、週末に

花組『二人だけの戦場』 を

観劇しましたニコニコ


演目が発表された時に

過去作を視聴して

ちょっと暗いけど

軍服祭りだなぁ

一路さんと轟さんが

カッコいいなぁ

柚香さんや星風さんに

ピッタリやなぁと思った記憶


観劇できて良かった星




始まってどれくらい経ったか

シンクレア

クリフォード

アルヴァ

が3人で音楽に合わせて

動いていくシーンがあるのですが、

そのあたりで

なんか感動してしまって


観劇中、そして観劇後に

まず感じたのは

VIVA正塚せんせいキラキラ


二幕では

この先の公演で

さらに良くなっていくんだろうな

という余地も感じましたが

一幕は予想を超えた出来に

物語に感動する前に

薄ら涙がでてきました


こんな書き方をすると

逆に失礼かもと思うのですが…


今回(も)三階から観劇したのですが

三階でも大丈夫な舞台でした

若干、金額と抽選の問題がなければ

前方で観たい作品だなぁと

思っていたのです

せっかくの演技も

遠くからだと

たぶん伝わってこないだろうって。


でも、違ってた

柚香さんは発声から変えた?


もちろんしばらく前から

だいぶ文句はなくなっていたけど、

話す言葉も

それに付随する動きや

表情や間も

なんだかずいぶん違って感じました

いつも通りのカッコさと

白軍服素敵ですね

舞台らしい美しさを感じる舞台でした

歌声も気持ちが伝わってきましたし

ライラとのデュエットも素敵ルンルン


そして何より

ライラと惹かれあっていく様子が

すごく自然で照れラブラブ

今まで、よく花組ファンの方が

キュンキュンするって言われているのを

見かけることがあったけれど

言ってることはわかるけど

私は…

って感じだったけれど、

今回はどこのシーンがっていうのは

はっきり言えないんですけど

気がついたらふたりの恋模様に

惹かれていました照れ

とても良かった

ラストの老いてからの再会のシーンも

良かったです花


そして、少佐を撃ってしまったシーン

共感とかないはずなのに

シンクレアの心情がわかる気がして

昔の軍人ってこんな考えなのかなって

実感させられたというか。

実感がなくて

でもシンクレアの発作に

引きずられそうになって、

その瞬間シンクレアが

『…上官を殺してしまった…』

というようなことを

ライラに訴える。

苦しいから好きなわけじゃないけど

迫真のシーン


それにしても

白軍服で士官生たちが登場するシーンとか

なんか、らしくて良いですよね

花組の皆さまに

軍服も似合っているのですが、

士官生たちの話し方

関わり合いの様子?

雰囲気が素敵でした

何故か少し懐かしいような


あと、照明がね

『ブエノスアイレスの風』でも

照明が好きだと思ったけれど、

すごく好きなんですよね

特に一幕かな…

土台になる木がある舞台セットの感じも

好きなんですが、

ちょっと灰銀色なのかな

そこに木洩れ陽のような光が

抑えた色合いで色とりどりに当たった様子

そのにぶい光の中で

人たちが話したり、踊ったり

物語が進んでいく様子が

美しすぎて

ほんとに好きだなって

観劇しながら思っていました



星風さんも話し方、滑舌が

過去一自然で明瞭に。

いままで散々

ロマやジプシーの役をされていて

まぁ似合うとは思うけれど

なんだって何回も

同じ感じの役ばかりなのか、

先生方は?何を求めているのかって

思っていたけれど、

その回答を観た気さえしました


自然で役がピッタリハマって

子供っぽ過ぎず

変に取ってつけた大人びたものもなく

生き生きしてた


初めのあたりで奥壇上で

アルヴァと少しだけ踊る姿

シンクレアが惹かれたのがわかる。

物語が進んでいって

シンクレアがセリフでも

そのようなことを言うんですが、

その時にはじめのダンスシーンが

ふわっと甦るんですね

ああ、あれは確かに美しかったなって。


あと、二幕で

シンクレアが去っていくシーンかな、

上から観てるからでもあるけど、

ライラがしゃがんで

シンクレアを見上げるんですが

それがとても良かった

なんて言うかハマっていて、

一瞬だったかもしれないけど

目に焼きついています


ライラの衣装もバランスがよくて

とてもお似合いで

全体的に

軍服以外も良かったです



クリフォード(永久輝せあ)も

役が馴染んでいて良かったです

最近の三白眼の睨みつけへのこだわりは

このためだったのかと思いもするくらい

自然にハマっていましたし、

そんなに目立つわけじゃないんだけど

でも、友人として

シンクレアを思う気持ちも伝わってきて

それでいて大袈裟すぎない自然さが

良いなと思いました


弁護士として検事(峰果とわ)との

裁判のシーンが

何回も繰り返されるんですが

ふたりの話し方の良さもあって

ピリっとした空気と

明瞭なやり取りに

臨場感がありました



あと、驚いたのは

アルヴァ(希波らいと)

『殉情』の時の等身大の青年も

明るく爽やかでハマっていましたが、

そんなにグッと芝居で

引き寄せられることもなかったけれど、

アルヴァは驚きました目

似合っていましたし

自然でした

ライラとアルヴァのバランスも良かった



恋人同士の

ラシュモア軍曹(羽立光来)

エルサ(朝葉ことの)

は和みですね飛び出すハート

二人とも歌声も披露されますしルンルン

ラシュモアさんの造形って

なんか好きな男性像だったりするというか、

カッコいい!っていうのとは

違うけど

なんかこういう二人の様子も

懐かしいなって流れ星



専科からご出演の

ライラの父

シュトロゼック(高翔みず希)は

ロマたちの自治州の長

鷹揚で聡い首領といった感じ


シンクレアの上官

ハウザー大佐(凛城きら)は

人間味のある軍人

厳格な雰囲気の中に

その厳格なままで笑いをとっちゃう飛び出すハート

真剣に集中して観劇している中

ちょっとした息抜きに

ホッとしたりウインク


そして、ふたりのやり取りに

シンクレアやライラが絡んだり

クェイド少佐(航琉ひびき)が絡むのが

良かったですにっこり


クェイドはだいぶ真面目で頭が硬い

時々、だんだん

オレの話を聞けっ!状態で、

頼むからまず落ち着け〜って

思いました笑

まぁ話を聞く耳があれば

あんな結末にはならないんだよね…

でも、実際にこんな感じだろうなって。

反対してくる仲間という存在を

代表した登場人物が

クェイドなんだろうなと。

納得感もありましたニコ


で、さらに仲が悪くて

まったく噛み合わない面々

ノヴァロ(綺城ひか理)

ダントン(天城れいん)たち…

なんでわかってくれないのかな

ってなるけど

そんなものだよね

綺城さんは花組お帰りなさい公演ですね


ロマの女の子が

歌っていたのも可愛かったですね

ラナ(湖春ひめ花)かな?



戦闘シーンとか

銃器とか軍隊とか(軍服じゃなく)

撃ち合いとか殺し合いの表現って、

舞台で観たときに

私は嫌だと感じることも多いんですが、

隊列を組んだりした時に一瞬思う気もしたけど

この作品は好きなんですよねー

不思議はてなマーク

何故だか隊列や戦闘シーンも

カッコ良かったですスター

たぶんイヤだと感じるギリギリの線で

踏み止まる感じなのと、

何より主題が

人間味のあるものだからな気がします



次回、花組本公演は

オペレッタ・ジャパネスク『鴛鴦歌合戦』

ですねウインク


ポスターが発表されて、

いつも通り

素敵だなと感じていたのですが、

実は題字もかわいいですよね

『二人だけの戦場』を観劇して、

期待値が爆上がりしましたおねがい

楽しみです花



ミュージカル・ロマン『二人だけの戦場』 

作・演出/正塚 晴彦




花組公演 ミュージカル・ロマン 『二人だけの戦場』