今日はなぜかネズミがうちに来ることになってしまった。

そもそも決して仲が良いというわけではないので、ものすごく迷惑に感じた。

午後1時30分に来るということだったので、遊んでいる最中に話題が尽きないように部屋の至る所に目立つものを置いた。

仲があまりよくない人と二人きりのときに一番つらいのは、二人の会話が切れたときから始まる「無の時間」である。

まず部屋の扉を開けると部屋の真ん中に本棚があるようにした。本棚にした理由はあからさまに話題になるし、本棚をサンドする形で座ればネズミと距離がおけるからだ。

そして部屋の隅っこには、いちご100%や初恋リミテッドなどそういう感じの本をばらまいた。
絶対にちょっとした笑いぐらいおきるだろうと予想した。

準備が整ったので、あとはネズミを待つだけとなった。

5へ続く...
今日はとなり町のお嬢様が僕の住んでいる村に来るということで、村がざわついていた。

ネズミに一杯食わされたことで、僕の心は欲望という名の黒い渦で侵略されていた。

お嬢様は馬車に乗ってくると噂で聞いていたので、村へと続く一本道で馬車の到着を待った。

欲望のせいもあってか、お嬢様を発見次第コクって玉の輿を狙おうとした。

しばらくすると馬車が到着した。お嬢様が降りてくるタイミングを見計らう。
そして扉が開き現れたのは、するりとのびた程よい肉付きの脚、日焼けをしらない純白の肌をもつネズミだった。

そもそもこのお嬢様の情報を話していたのは、あのネズミだった。
これを理由に僕は爆弾入りのチーズをネズミ宅に郵便で送ることに決めた。