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水脈のブログ

読みきかせ記録(絵本等の紹介)と、自分の心に生じた想いや、刻まれた記憶を思いつくままに綴っています。
当ブログ開設当初から好きだった東方神起やジェジュン、ユンジェに関して。そして、2021年以降は、防弾少年団(バンタン:BTS)のことに、思いを馳せることも。

あまりの酷暑続きの毎日に

植物さえも心なしか

元気がないように見える中、

百日紅(サルスベリ)の花は鮮やかです。

👆こちらは、よく行く図書館で

👇こちらは、先日の遠征先、横浜で


ところで、私は、

日本のものも韓流も含め

連続ドラマというものを

最近、ほとんど見ておりません。

(ジェジュンさま

収録してから、長い間寝かされていた😰

出演ドラマ「悪い記憶の消しゴム」

がようやく始まったというのに、

まだ見ていません。ごめんなさい🙇‍♀️)


そんな私ですが😅

NHKの朝ドラ(半年ごとのクルーで、

毎週月曜日から金曜日まで

午前8:15〜8:30の15分間放送されているドラマ)

今期放送中の

『虎に翼』だけは、

4月の開始当初から、欠かさず見ています。

(地上波では、午前8:15からですが、

その時間帯は、視聴できないことが多いので

NHKBSの7:30からの放映を私は見ています。)




日本初の女性弁護士の一人である

三淵嘉子(みぶちよしこ)さんを

モデルとしたドラマで

主演の佐田寅子(さだともこ)役を

伊藤沙莉さんが演じているこのドラマ。

伊藤さんだけでなく、

語りを務める尾野真千子さん

その他の俳優さん方の演技も素晴らしい✨

なにより、吉田恵里香さんの脚本が

秀逸だと思います👏👏👏👏👏

今まで、朝ドラは

見たり見なかったりだったけれど、

朝ドラ史上、

最も好きな作品になる予感大です。


現在進行中の『新潟編』相関図

  やじるし👇

 (『新潟編』には登場しないようですが、

「寅子」の大学時代の同級生

 山田 よね(土居志央梨さん)

 轟 太一(戸塚純貴さん)という

 キャラクターが個人的に好きなので、

 再登場を願っています😊)


「寅子」が進んだ道は

法曹界ですので、憲法や民法の問題、

事件や法廷シーンも見どころの一つですが、

昭和という時代背景をふまえ、

戦前の家制度の中で、

女性が学問の道を進むとは

ということから始まり、

友情、恋愛、

男女差別や結婚観、

仕事と家事と育児との両立、

夫婦関係や親子関係の問題、

戦争、

権利や平等、差別の問題

地方の因習等々、

さまざまなテーマが扱われています。

特に劇中に何度も登場する

『日本国憲法』

第3章 国民の権利及び義務

第14条

すべて国民は、法の下に平等であって、

人種、心情、性別、社会的身分又は門地により、

政治的、経済的又は社会的関係において、

差別されない。

は、重要なキーワードになっていますね。


モデルがいるので、

史実に基づいた面と、創作の面と

両方が上手にミックスされていて、

薄っぺらなドラマによくあるような

ご都合主義や、むりやり感は薄くて、

理想を追い求めるばかりではなく、

厳しい現実からも目を逸らされていません。

ドラマではあるけれど、

単なる作りものではないような

リアリティがあって、

誰もが何かしら心当たりがあったり、

共感したりすることが多い内容になっている

のではないかと思っています。

(私自身は、大学卒業後就職し、

「寅子」より長い独身時代を過ごしたので、

その間、結婚についてあれこれ言われたし、

結婚後は、専業主婦を選択したので、

「寅子」の女学校の同級生で、

「寅子」の兄に嫁いだ

「花江ちゃん」こと

猪爪花江」(森田望智さん)の

専業主婦だからこその焦りや悩みもわかります。

また、一人娘(すでに成人)と溝ができたままで、

育児を失敗したのか…😔と

日々悔やむ現状でもあるので、

我が子との親子関係に悩む

「寅子」の気持ちや、

「育児も何もかも、失敗だった」と叫び、

泣き笑いしながら、全てを捨て、

自ら「大庭家」と縁を切った

大庭梅子」(平岩紙さん)の気持ちも

ビシビシと刺さっています。)


主人公だけではなく、

登場人物各々の描き方にも魅力があって、

どの人物にも、長所と短所が見られるのも

とても人間らしくて好もしいです😊

15分ながら、半年という期間、

今までの朝ドラでは、ともすれば、

中だるみもありがちでしたが、

このドラマは、展開が早くて、

毎週、ドキドキさせられる

エピソードが登場し、

ホント、次週が気になります。

それぞれのエピソードが

リンクしていたり、

対比として表現されていたり、

張り巡らされた伏線は、

どのように回収されるのか?とか、

ちょっとしたヒントを読み解くという

楽しみもありますしね😉


ドラマそのものだけでなく、
YouTube
「朝ドラ大好きチャンネル」を見て、
次週の予習(?)したり
皆さまの感想コメントをチェックして、
そうそう🙂‍↕️と共感したり、

自分が気づかなかったことや、

見落としていたこと、

異なる視点からの指摘に

ハッとしたりすることも。

なんだか楽しくて、

こちらも欠かさず見ております👀

 👇



またこちらの

福田フクスケさんの

「振り返り日記」も、

「無自覚」や「普通」の怖さを

指摘されていて、なるほど🙂‍↕️と思いました。


そして、

米津玄師さんが歌う主題歌

『さよーならまたいつか』

も、大好きです💕





100年先 

という詞が、

特に印象的で刺さった🎯のですが、

なぜ「またいつか」が

100年先だったのでしょうか。

三淵嘉子さんが、

1914年生まれで、

2024年の今年が110年後と

ほぼ😅100年ということも

関係あるのでしょうか?

(ちなみに『寅と翼』で描かれているのは、

寅子の女学校時代からで、

少女時代は略されています)


歌詞そのものも、

ドラマのストーリーや、

壁にぶつかり、もがき悩んだり、

やりきれない悲しみや怒りの感情に苦しむ

登場人物達の心情にも合っています。


もしもわたしに翼があれば

願うたびに悲しみにくれた

とか、

したり顔で私に触らないで

背中を殴りつける的外れ

一見、辛い歌詞ですが、

閉塞感や絶望感のままではなく、

瞬け 羽を広げ 気儘に飛べ どこまでもゆけ

という詞には、

自由や希望も感じられます。

また番組では流れていませんが、

2番には、

ちゃんと「虎」も登場していますね🐅


100年先のあなたに会いたい

消え失せるなよ

も、

生まれた日からわたしでいたんだ

知らなかっただろ

という詞も、とてもいい❗️👍



余談ですが、

さようなら また100年先で会いましょう

という詞を聞くと、

夏目漱石『夢十夜』

の第一話を思い出します。

夢の中で、女に

「百年、私の墓の側に座って待っていて下さい。

きっと逢いに来ますから」

というお話です。


『夢十夜』は、

もちろん文庫本等でも読めますが、

パロル舎から刊行された

金井田英津子さん画の

『夢十夜』が私のお気に入り💕