人気バンドCRUDE PLAYのメンバーだったものの、デビューする前に抜けた小笠原秋(佐藤健)。サウンドクリエイターとしてバンドに楽曲を作ってきたが、ビジネス優先な音楽業界にうんざりしていた。そんなある日、CRUDE PLAYのファンだという女子高生・小枝理子(大原櫻子)と出会い、彼女に正体を明かさず恋人同士になる。理子との日々に安らぎを覚える秋だったが、類いまれな歌声を持つ彼女を音楽プロデューサーの高樹(反町隆史)がスカウトしたことで……。

観終わって切ない、爽やかで、重くない、映画。

大原櫻子さんのピュアな可愛さ、佐藤健の少女漫画にハマるビジュアル。イケメンバンドの設定もまんま少女漫画の世界です。

理子は完璧な女性でした。
大きな包容力。一途に愛し抜くこと。別れすら受け入れる。そのうえでの自立。
そんな彼女を尊敬し、彼女には一生敵わない、それでも一緒にいられない、と離れる秋。
どちらも思い合ってこその、別れ。

品川?あたりの都会のビルと庶民的な商店街の街並みも、川面をバックに展開する会話のシーンも、大げさすぎない演出で、身近に感じる。

とてもよかった。
「風味絶佳」に近いピュアな甘酸っぱい恋愛映画として、気に入りました。