年度の替わり目は、サクラの開花をもたらした穏やかな日差しと、それを切り裂くような強い風雨が次々に入れ変わる忙しい天気となりました。春の荒れた天候をさしては"春嵐"という表現があり、俳句の季語にもなっています。同じ意味の"メイストーム"は、和製英語で国際的に通用する言葉ではありません。
 週明けから日本各地に大きな影響を与えた低気圧は"爆弾低気圧"とも呼ばれています。こちらは英語から直訳されたものです。1978年に大西洋をクルーズしていた豪華客船が、予測できないほど発達した低気圧に襲われたことで、爆弾が炸裂するように急激に発達する低気圧のことをこう呼ぶようになりました。
 アメリカでは北緯60度の場合、1時間に1ヘクトパスカル以上の勢いで気圧が下がる低気圧を爆弾低気圧と定義づけますが、日本では特に名前はついていません。"爆弾"という響きにインパクトがありすぎることから"急激に発達する低気圧"という表現をします。
 ところで低気圧、高気圧の基準はどこにあるのでしょうか?同じ気圧の地点を結んだ線(等圧線)の低い高いの違い、つまり相対的なもので絶対的な数値の基準はありません。気圧とは文字通り空気が地球を押す圧力のことです。気圧が高くなれば水蒸気がまわりに押しやられ、上昇気流となって気圧の低い部分に集まります。凝縮した水分で雲が発生、雨を降らせます。
 穏やかに思われがちな春は、天候の急変が多いシーズンでもあります。レジャーや出張などお出かけの際は、目的地やその途中の道のりの天気も細かくチェックしておくことをおすすめします。


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