先日惜しくも91歳で亡くなられた、おせいさんこと田辺聖子さん。
戦国少女だったご自身のことを描かれた「欲しがりません 勝つまでは」を読んだのは、私が中学生の頃だったと思います。
「苺をつぶしながら」、「返事はあした」など、オトナの恋愛小説にもめっちゃハマっていました。
特に好きだったのが、人生を変える出会いから成長していく女性を描いた、「恋にあっぷあっぷ」。
参考記事↓↓
「恋にあっぷあっぷ」急に声が聞きとうなった、という人がいる幸せ
今回、久しぶりに「田辺聖子の味三昧(ざんまい)」をひっぱり出して読んでみました。
この本では、作品の中に出てくる料理や、大好きなご主人のために作った料理など、たくさんのレシピが綺麗な写真とともに紹介されています。
まいにちの生活を大事にし、好きな人にかこまれ、チョコレートを楽しんだり、バラやレースの服を愛したりして、人生を終わるつもりだ。
やさしい心くばりや、ものごとを、なるべくユーモラスにとって、人をよく思おうとすること、愛や、やさしみを第一に考えない人生なんて、私には考えられない。
(この本に転載された「女が愛に生きるとき」何のために生きるかより抜粋しました)
お料理を作るのが好き、食べるのも好き、食べさせるのも好きという田辺さん。
売れっ子作家さんになっても、自分の人生の優先順位をちゃんとつけて、家族や友人との時間を大切にしていたんだなというのが伝わってきます。
ときにはぜいたくに、ときには賢く手抜きをしたり、 想像力を働かせながら誰かのために美味しい料理を作る。
毎日の食事って、忙しいとついつい、とりあえずお腹いっぱいになればいいやとなってしまいがちです。
でも、おせいさんやおせいさんの物語に出てくる女性のように、食べることや人生を、ちゃんと楽しめる人でありたいなと思います。
