物事を正しく見るためには、3つの目が必要だと言われます。
まず1つ目は、鳥の目。
高いところから獲物を探す鳥のように、広い視野で全体を俯瞰(ふかん)すること。
2つ目は、虫の目。
地面に近いところにいて、細かなところまでちゃんと見る虫のように、狭く深くターゲットを捉えること。
3つ目は、魚の目。
目には見えない川の流れを全身で感じ取っている魚のように、全体の流れをつかむこと。
今回の金融庁の報告書騒動は、言ってみれば虫の目で見て、「老後資金が2000万円も足りないなんて!年金は安心じゃなかったの?」という話になっています。
でも、鳥の目で報告書全体を見れば、その記述はほんの一部でしかありません。
長寿化やフリーランスの増加などにより、今までのような退職金頼みの資産設計が困難になっていること。
各世代に共通のお金についての老後の不安をなくすには、若いうちから資産形成に取り組むなどの対策が必要なこと。
そのために金融機関が果たすべき役割についてなど、様々な角度からの提言となっています。
そして魚の目で見ると、少子高齢化や低金利、インフレといった 流れの中で、資産形成に関しても自助努力が欠かせないことは、誰の目にも明らかです。
面白おかしく取り上げたニュースを見て、私には関係ないとスルーするのではなく、「自分ごと」として考えられるかどうか。
参考記事↓↓
そしてこれに限らず、何か問題が起こったときについつい近視眼的に見てしまうときには(私もよくやりがちですが)、一歩引いて俯瞰してみたり、全体の流れを感じることを忘れないようにしたいですよね。