三菱UFJ銀行が、来春の新入社員の採用を45%減らすという報道がありました。
銀行に就職すれば将来は安泰と思われて、優秀な人材が毎年たくさん採用されていましたが、ここにきてかなり変わってきました。
かつては銀行に入行すると、まずは窓口業務に配属され、お金を数えたり、振込の受付をしたり…というのが一般的でした。
でもそのあたりの仕事は今後AIに置き換わり、そもそもキャッシュレスになり現金のやりとりも減っていくのであれば、駅前の一等地に店を構える必要はあまり無くなるのかもしれません。
銀行から他業種への転職を考える人が増えているというのもわかる気がします。
亡くなった私の父は、私が子どもの頃三井造船という造船会社に勤めていました。
今から40年ぐらい前の造船業界は、どちらかといえば国の基幹産業だったと思います。
でも父は日本より人件費の安い他の国の造船業が台頭してきたのを見て、「これからこの業界はしぼんでいくと思うから、それを見越して先のことを考えておいたほうがいい」ということを部下に話してると言っていました。
それを聞いたとき私はまだ子どもだったので、あまり意味は分からなかったんですが、その後本当に造船不況といわれる事態になりました。
三井造船も昨年三井E&Sホールディングスに名前が変わったようで、ますます造船業だけで生き残っていける時代ではなくなっていくのかもしれません。
ダーウィンの言葉に
最も強い者が生き残るのではなく、
最も賢い者が生き延びる訳でもない。
唯一生き残るのは、変化できる者である。