日本は歴史的な低金利が続いていますが、金利が高い外貨で運用すると為替の動き次第で損してしまうことをあります。
参考記事↓↓
それならやっぱり円がいいとなると、個人年金保険を勧められるかもしれません。
外貨建の保険と違って、契約した時点で「毎月◯万円ずつ◯年間積み立てると、60歳から◯年間これだけの年金が受け取れます」と金額が確定します。
たとえば20歳で加入して40年間毎月2万円ずつ払い込んだら約1020万円の年金を受け取れて、返戻率106.3%の商品。
(ネットで検索してみました)
円建なので為替で損してしまうこともないし、若いうちからコツコツ将来に備えられていいなーと思うかもしれません。
このケースで実際に払う金額を計算してみると、
2万円×12か月×40年=960万円になります。
もし同じ金額を投資信託などで年2%で複利運用、つまり増えた分を元本に組み入れながら運用できれば、約1468.8万円、3%なら1852.1万円になります。
ちなみに今のところつみたてNISAを40年間使うことはできないので、利益が出ると税金は引かれてしまいます。
こういった保険商品は途中で解約すれば不利になるケースが多いので、この先お金が必要だったり、もっと利回りの高い商品が出ても、満期前に換金すると目減りすることもあります。
最初に受取金額が確定しているということは、今の低い金利を前提に作られているので、これから金利が上がってもそのメリットを受けることはできません。
そんなときに長い期間にわたってお金を固定してしまうのは、できれば避けたほうがいいと思います。
さらにこれからインフレが進めば、今の1020万円と40年後の1020万円は同じ価値ではなくなってしまいます。
長いあいだがんばって貯めたのに、こんなはずでは…とならないように、最初によく考えてからスタートしたいですね。