おはようございます、田中豪事務所、社会保険労務士の田中豪です。


社会保険労務士事務所の開業に伴い、メンタルヘルスに関連する業務もこれまで以上に増加し、つくづく労務管理とメンタルヘルスの関係の重要性を実感しています。




さて、本日は【不定愁訴と心療内科】です。


不定愁訴とは、最も分かり易く言うと「原因の特定されない身体症状」です。


とは言っても、何らかの原因がある筈なのです、それは一体何でしょうか。


のぼせ・発汗・頭痛・倦怠感・いらいら・ゆううつ・不安・・・、その症状は各自様々です。女性の更年期障害により発症する場合も多いようです。


また、最近その原因として急増しているのがストレスですね。


精神的なストレスは当然ながら脳に負荷を掛けます。脳は、言ってみれば身体全体の司令塔です。その脳がストレスにより過労状態になれば、身体の様々な個所に異変をきたすのはごく自然な事というのはお分かり頂けると思います。


顧問先企業でのカウンセリングの話です。


ある20歳前後の元気いっぱいに見える女性でしたが、いつもの通り身体の様々な身体症状をお聞きした所、原因のはっきりしない身体のいくつかの不調が認められましたので、不定愁訴の可能性が高いと判断し、心療内科への紹介状を作成し、ご本人に受診の勧奨をしました。以下その際のやり取りです。


私 (ご本人に説明をした上で)「心療内科の受診をしてください、心療内科は御存知ですか」


女性 「先生、心療内科知っていますよ。以前受診した事があるんです」


私 「そうでしたか、以前はどのような症状で行かれたのですか」


女性 「18歳の時に、ひどい胃腸炎になってしまい、大学病院の内科に入院したのですが、どんな検査をしてもハッキリした原因が分からなくて、症状も一向に良くならないので退院してしまったんです」


私 「それは大変でしたね」



女性 「でもね先生、退院したすぐ後に友人から「それってストレスが原因じゃないの」って言われて心療内科を勧められました。それで心療内科に行ったら、脳の疲れに効く薬を先生が出して下さって、本当に一発で直っちゃいました」


以上です。


不定愁訴を説明する上で、非常に役に立つ事例なので、私はこの話をメンタルヘルス研修やコンサルティングの際に良くさせて頂いています。


これは一般的には信じられないような話に聞こえるかもしれませんが、専門家からすれば一発でというのは珍しい事例ではありますが、ごく自然な事なのです。


不定愁訴における身体症状に関しては実感値として、頭痛、胃痛、めまい、下痢、生理不順が特に多く感じられます。続いて比較的多く見られるのが、胸痛、動悸、のぼせといったところでしょうか。併せて、いらいら、不安などの精神症状や睡眠障害が認められるケースも非常に多い傾向にあるように感じます。


脳の過労が原因で胃腸炎が発症。これに対して胃腸炎の服薬を行っても、あくまで原因は脳なので対症療法にすぎません。原因のある脳へのアプローチが絶対条件なのです。

その専門が、正に心療内科です。

私が臨床の現場でも、その辺りを最大限留意して、心療内科、精神科、呼吸器、脳神経等、最適な診療科へリファーするよう心掛けています。


また、不定愁訴で診察を受ける方は、まず自分で診察する科を特定せずに大学病院等規模の大きい病院の総合外来を最初に受診し、その後の指示を受けられる事をお勧めします。


また、最近では不定愁訴を専門分野とする医師の先生もいらっしゃいますので、お調べになってもいいかも知れません。


今日は私のノウハウの一部を少しだけお話させて頂きました。


田中豪事務所

所長 田中豪

社会保険労務士・精神保健福祉士・社会福祉士

産業カウンセラー・一級建築士

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