こんにちは、メンタルヘルスオフィス「ハートライン」の田中豪です。
ここ数日、東京は大変涼しいです。スーツを着ていても全く苦になりません。ですが、これからは本格的に暑くなるそうです。あの想像するだけで気がめげてくる気がしますが、身体にはくれぐれも気をつけて夏を乗り切りましょう。
先日、ロックグループXJAPANの元メンバーのTAIJI(タイジ)様がお亡くなりになりました。やはり、残念な事に自殺という非常に悲しい結末となってしまいました。私自身、しばらくは放心状態で、その後は涙が止まらくなり、落ち着くまでにはかなりの時間を要してしまいました。
私事ですが、ある縁で関わりがあり、関係者の方とTAIJIさんが私一人の為に、ある方の自宅で、目の前でギターの弾き語りをして下さった事がありました。
とても優しく繊細な方という印象で、その楽曲はあまりに素晴らしく、美しい音色に目頭が熱くなったのを今も覚えています。テクニックは、あまりギターには詳しくない私にも容易に分かるほど超絶でした。また、10年以上前には、やはりHIDEさんというギタリストの方がお亡くなりました。関係者の方が私を内輪のお通夜にお連れして下さり、手を合わさせて頂きましたが、あまりに多くの方が悲しみに暮れた当時の状況を、私も未だに忘れる事が出来ません。
「捨てて良い命は一つもない」
この信念の貫き、少しでも自殺を減らす為に、メンタルヘルス対策に尽力していきたいと思っております。
先日、業務でお会いした方に
「自殺関連のお仕事が多いのですね、HPの更新でも多く取り上げていますが何故ですか。自殺自殺というと周りに敬遠されることにはなりませんか」
とのご質問を頂きました。
「なるほど、確かにそういう考えもあるな」
と思いました。そうですよね、自殺という不幸な事態を普通に扱っていたら、そのような考えを持たれる方がいても不思議ではないかもしれません。
でも実際は、私自身に確固たる信念があるからなのです。
私たちメンタルヘルス対策の事業者のほとんどが、自殺という非常にナーバスで責任の重い事案には関わりたがらないという悲しい現実があるのです。
関わるスキルがないというのが実際かもしれません。
当オフィスにも、
「メンタルヘルスの研修をしているが自体が全く改善されない」
との、悲痛な叫びとも思える問合せが入ることも珍しい事ではありません。
私は、自殺が社会問題となったある組織やその他の企業において、自殺の予防対策や自殺後対策、更には組織の根本的な改善化に取り組んできました。嬉しい事に、成果が確実に表れ、組織の一人一人、そして組織全体が変わり始めています。
御連絡をお待ちしています。小さい第一歩から始めましょう。
ハートライン 田中豪
田中豪l:tc-room@ac.auone-net.jp
HP:http://www.counselor-tanaka.com/
〒104-0045 東京都中央区築地2-11-2
<以下参考記事>
3カ月連続、前年上回る=自殺者「異常な増え方」―上半期は1万5800人・警察庁
(6日21:08)[時事通信社]
〓今年上半期(1~6月)の全国の自殺者は、前年同期比1.2%減の1万5885人(速報値)だったことが6日、警察庁のまとめで分かった。しかし、月別の自殺者数を見ると、4月以降は3カ月連続で前年を上回っており、同庁は「異常な増え方」と警戒を強めている。
同庁によると、上半期の自殺者数は例年、多くの企業が決算期を迎える3月に増加した後、低下する傾向があるが、今年は4月以降、前年を上回るペースを続けるなど、異なる傾向を見せているという。
6月の自殺者数は7.8%増の2996人。内訳は男性が2044人、女性が952人で、6月としては、月別統計を取り始めた2008年以降、最も多かった。