小説「結婚失格」 | 文筆家hideの徒然ブログ

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あるパーティで知り合った女性編集者さんが、枡野浩ニ氏の小説「結婚失格」を送ってくださり、先日、早速、拝読。
 
 
小説のスタイルをとった、有名人カップルの実話のようです。
 
 
内容については、賛否両論渦巻き、特に女性からの反発が強いとのこと。
 
 
 
夫はある日、突然、家を追い出され、妻から離婚を告げられる。
 
心当たりのない夫は、ただもう困惑し、「なぜなのか?」ということを聞き出そうと躍起になる。
 
でも、そうすることで、妻はますます夫から逃げ、妻が依頼した女性弁護士を通じてしか、連絡がとれなくなる。
 
妻から間接的に伝えられた離婚理由は、夫の暴力など・・・・夫には身に覚えのない、端的に言ってウソ八百ばかり・・・・
 
夫は、結婚生活において、自分がいかにベストを尽くしてきたかについて、具体例を挙げて、反証しようと試みる。
 
しかし、すべては空しく、妻は去る・・・・・
 
かなり端折った要約ですが、こんな流れの小説です。
 
 
 
女性から反発を買っている理由は果たして、どこにあるのでしょうか?
 
私自身、離婚経験者ながら、あくまでも男なので、その理由は、想像の域を出ませんが、次のようなことは言えるかと・・・・
 
 
妻からの離婚宣告に対して、「なぜなのか?」ということを、執拗なまでに知りたがる・・・・という点において、もう、そこに超えがたい溝があるように思いました。
 
それは、もう、愛情がなくなったからに決まっている訳であって、じゃあ、なぜ愛情がなくなったかについては、長い月日をかけて、夫に対するネガティブな感情が少しづつ蓄積されていって、それが臨界点を超えたから・・・・としか言いようがないのではないか・・・・と。
 
でも、離婚を切り出す以上は、裁判や調停も見据え、明確な理由づけが必要なので、(たとえウソでも)夫の暴力とか、第3者に対して、わかってもらいやすい理由を用意したのでしょう。
 
夫は、結婚生活をより良いものにするために、120%の力を発揮して、猛烈に努力したことを裏付ける証拠をたくさん用意しましたが、まったく無意味なことだと思います。
 
きっと、夫は、ほんとうに頑張ったのでしょう!
 
でも、どんなに必死に頑張ったとしても、妻から見て、それが価値の薄い努力であったら、まるで意味はないのです。
 
妙なたとえですが、レストランのシェフがどんなに猛烈に頑張っても、お客の側が、「自分の期待した味やサービスとは違った!」と思えば、店は潰れてしまう訳で、要は、相手のニーズから外れた努力をいかに積み重ねても、どうにもならないということでしょう。
 
 
結局、この作品の主人公である夫は、相手が何を望んでいるのかを感じ取る努力をしなさ過ぎたのではないか・・・・
そして、結婚生活、ひいては人間関係は、理不尽かつ不可解な「感情」の産物という面があるにもかかわらず、この夫は、いちいち「明確な理由」を求め、「正論」で何事も割り切ってしまおうとした点に問題があったのではないか・・・・・
 
女性がどういう点で、この本に反発するのか、女性たちに聞いてみないと、何とも言えませんが、私には、そんな風に思えました。
 
 
この本を読んで、やはり、私には結婚生活はムリだったのかな・・・・と、納得がいったようにも思え・・・・この本を送って学ばせてくださった編集者さんに感謝です!!