アート・ネタの続きです![]()
日本人には、権威筋が「良い!」と認定した芸術作品に触れることで、自分自身も、「なるほど、これは素晴らしい!」と感じる人が多いということを、指摘しました。
それに関連して、何とも笑えないエピソードがあります![]()
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クラシック音楽の世界では、たとえば、ベートーベンの交響曲第5番「運命」でも、誰(指揮者)が、いつ、どこのオーケストラを指揮した演奏が一番良いか、ということが、しばしば議論の対象となりますし、そういう本が、頻繁に発売されています
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愛好家の間でも、フルトヴェングラーが、1947年にベルリンのティタニアパラストでベルリン・フィルを振った「復帰演奏会」が一番良いとか、いやいや1968年にクレンペラーがウィーン・フィルに客演した時のが良いとか・・・・それはもう、喧々囂々の議論がある訳です∑(゚Д゚)。
でも・・・・・・![]()
ブラインド・テストとでも言えばいいのでしょうか、愛好家を集めて、演奏者名を一切伏せて、次々に同じ楽曲のいろんな種類の演奏を聴かせて、どれが一番良かったか、どれが良くなかったか、感想を言ってもらう・・・という一種の「遊び」をすると、とても面白い現象が起きるんですよヽ(゚◇゚ )ノ![]()
たとえば、「ベームの指揮したものが一番だ! ワルターのは良くない!」などと普段から言っている人が、このブラインド・テストでは、良くないはずのワルターの指揮したものをNO.1にあげて、ベームのものを批判したり・・・・・ということが、次々に起きるんですよ(笑)
ふだん言っていることとピタリと一致するツワモノも中にはいますが、はっきり言って、そういう人は稀です(´□`。)![]()
結局、自分の尊敬する高名な音楽評論家が「これが良い!」と決めてくれたものを、あたかも自分自身もそう感じているように信じて(錯覚して?)いるだけ・・・・ということなのです![]()
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だからこそ、自分の耳(感性)だけで勝負しないといけない場面では、違う結果が出てしまうんですね(>_<)。
でも、そうやって自分の耳で選んだものの方が、その人にとっては「ホンモノ」な訳ですから、ふだんからそうすれば良さそうなものですが、そうはならないのがこの世界の興味深いところです
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ブラインドテストで大ハズレをかました後(笑)、何事もなかったように「そうは言うけど、やっぱり、ベームの指揮が一番だ!」などと、また言い始めるのですから、こちらとしては、ただただ苦笑するのみです![]()
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こうした人々の在り方に対しては、当然、否定的な意見が多々ある訳ですが、他方には、肯定的な意見も数多く存在します。
「本人がそれをよしとして、楽しんでいるんだから、それでいいじゃないか!」という意見が多いですね
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「そういう人は、自分の感性でどう感じるかではなく、尊敬する評論家先生のような感じ方を疑似体験したいだけ。それはそれで一つの在り方だ」と擁護する人もいます。
私は、クラシック音楽を聴き始めた子供の頃、自分の感性にフィットする音楽評論家を見つけて、その人の推薦するレコードを買う中で、自分なりのキャリアを積んでいきました。
しかし、やがて、その評論家の推す演奏に満足していない自分に気づいて、次第に離れていったのを思い出します。
貴重なお金を使って購入し、貴重な時間を使って聴く音楽・・・・・・私は、自分の感性を信じて、その赴くままに楽しむ方が良いって思うのですが、それは、人生の残り時間が少なくなった人間だからそう思うだけなのでしょうか、あるいは、お金に余裕がないからそう思うだけなのでしょうか・・・・・??
ま、「人生それぞれ・・・」ですから(笑)、私がどうこう言うことでもないのですが・・・![]()