ウィーン・フィル・ニューイヤー・コンサート2010♪♪ | 文筆家hideの徒然ブログ

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お正月恒例のウィーン・フィル・ニューイヤー・コンサート音譜


1941年に、ウィーンの名指揮者クレメンス・クラウスが創始したこのコンサートは、ハプスブルク帝国の皇帝フランツ・ヨーゼフのご落胤ともウワサされたクラウスならではの、スタイリッシュでありながら、高貴かつ気品あふれる演奏で、多くの人々に愛されましたラブラブ


そのクラウスが1954年に急逝したあと、ウィーン・フィルのコンサートマスターのウィリ・ボスコフスキーが後を継ぎ、テレビ時代の開幕とともに、このコンサートは世界各国に生中継されるようになりましたドンッ


それとともに、ボスコフスキーの指揮も、どちらかと言えば「ウィーンの観光絵葉書」的な感じとなっていきました( ̄_ ̄ i)。


しかし、それでもまだウィーン情緒は色濃く残っていたのですが、1980年から、野心あふれるアメリカ人指揮者ロリン・マゼールが指揮台に立つようになってから、コンサートの様相は大きく変化していきましたむかっ


ウィーンとは関係のない著名な指揮者たちの持ち回りのようになり、ウィンナ・ワルツの演奏レベルという点から見れば、首を傾げるようなものが増えましたダウン


カラヤン、カルロス・クライバー(2回)のような、注目すべき素晴らしいコンサートもあるにはありましたが、全体のレベルが下がったことは否定のしようもありませんでしたガーンあせる


そんな中にあって、一昨年、突如登場したのが、フランスの名匠ジョルジュ・プレートルです。


彼は、1950年代に、歌姫マリア・カラスとともに数多くのオペラの名盤を録音した名オペラ指揮者であり、(たしか80年代に)UNITELに遺したマスカーニの歌劇「カヴァレリア・ルスティカーナ」のDVD(ゼッフィレッリ演出)は、まさに永遠不滅の演奏です。

私など、毎回観るたびに、心が打ち震えます(*^o^*)。


そんなプレートルが振ったウィンナ・ワルツは、果たせるかな、実に素晴らしいものでした。


それを痛切に感じたのは、他ならぬウィーン・フィル自身だったのでしょう、今年もまた彼を招聘し、彼は85歳という高齢ながら指揮台に立ったのですビックリマーク


ワルツ「酒・女・唄」における、人生のほろ苦さを噛み締め、そして回顧するような、しみじみとした郷愁に満ちた演奏、「常動曲」における気品に満ちた表現・・・・・・そして、「クラプフェンの森で」を初めとする曲でのあふれんばかりのユーモア・・・


近年のニューイヤーコンサートに聴かれるウィンナ・ワルツは、音も表現も無機的なまでに硬い、余裕に欠けた、神経質な演奏が主流で、いつも「聴き疲れ」がしたものです(>_<)。


しかし、プレートルの指揮は、軽妙洒脱にして、良い意味での「ゆるさ」というか、「遊び」があって、安心して音楽に身を委ねることができるんです:*:・( ̄∀ ̄)・:*:。


世界の音楽ビジネスにおける地位とか名誉とかお金とかに執着しなかった男ならではの、心の大きさ、ゆとりのようなものが、聴く者の心を包んでくれると評する人もいるに違いありません。


フランス人ゆえ、ウィーン風の演奏とはもちろん異なりますが、しかし、現時点において、ウィンナ・ワルツをこれだけ振れる人は、果たして他にいるでしょうか?


彼は今、85歳・・・・・またウィーン・フィルのニューイヤーコンサートの指揮台に立つことはあるだろうか・・・・そう思いながら、彼が与えてくれた1秒、1秒を大事に耳と心に焼き付けたニューイヤーコンサートでしたアップ