高齢者の交通事故は本当に多いのか?・ワイドショーで取り上げるかどうかで判断しない! | 変形性股関節症患者のためのノーサイド主催情報交換広場

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①病気そのものの情報②社会福祉制度、社会保険制度③障害年金④障害者就職情報⑤民間保険制度⑥政治家の揶揄、社会への提言などについて語ります。とりわけ③については受給に向けてアシストすることを私のライフワークと位置付けて積極的に行います。

ワイドショーは日々の暮らしに欠かせません。そんな中ではあり

ますが本日は少し「ありがちな物の見方」について思考します

凝視凝視凝視

 

(ある患者会=NPO法人の会議・稚拙な議論)

 

・参加者10人を超える会議

・会員増強に取り組む話の中で「山梨県は他県に比べて会員数が

 少ない。支部長の努力が足りない」という批判的な議論がされ

 参加者の誰からも疑問の声が出なかった

・その議論を聞いた瞬間疑問を感じた私の発言は「山梨県の人口

 を調べた上での議論か?実数で比較して努力が足りないと言え

 るのか?」というもの

・その時はそれで終わり次回の会議で私からデータを提出

 その内容は「山梨県の人口は80万人、世田谷区の人口は90

 万人、地方都市で言うと大阪府の堺市の人口は80万人、すな

 わち実数で比較するのであれば堺市と比較しなければいけない

 また公平な比較は人口比でしなければいけない。人口比で見る

 と山梨県の会員は他県と比較して多い。前回の議論は山梨の支

 部長に対して極めて失礼な稚拙な議論であった」

・こんな稚拙な議論を誰の批判もない状態で展開してはいけない

 

(高齢運転者の交通事故は本当に多いのか)

 

・これについても同じことが言えます

・「高齢者の事故がこんなに頻繁に起こっている。免許返納など

 の対策強化が必要」というコメントは本当に正しいのか?

・ここでも正しい議論はデータに基づくことが必要です

・データの数字までは言いませんが調べた上で以下の事実が判明

 したので列挙します

 ①「原付以上運転者の免許保有者10万人当たりの交通事故

  件数(令和5年)

  16歳から19歳  1025人 (ダントツトップ)

  20歳から24歳   589人

   (徐々に下がり)

  40歳から44歳  285人  (最も低い)

   (徐々に上がり)

  65歳から69歳  312人

  70歳から74歳  345人

  75歳から79歳  387人

  80歳から84歳  452人

  85歳以上     519人  (徐々に増えて80歳を超えると

                                               増加が顕著になっている)

  *それでも16歳から19歳の半分の件数(人口比)

  *最も危ないのは19歳以下であることは歴然

  *それでも80歳を超えると事故率が増加

 

 ②死亡事故に限ると人口比で見ても75歳以上の件数は多く

  なっている

 ③特に75歳を超えると徐々に増加して80歳を超えると16歳か

  ら19歳の件数をも超えてしまっている

 ④客観的に見て最も危険な19歳以下、次に80歳以上の高齢者

  さらに75歳以上の高齢者への対応が必要になる

 ⑤高齢者の事故率は高いとは言えないが死亡事故については

  ワイドショーで大きく取り上げられるので高齢者の事故件数

  も多いと感じられてしまっているのではないか

 ⑥世の中の犯罪件数もおなじことが言える。「最近物騒な事件

  が多くなっているね。不安だ」というのも誤り

 ⑦日本の刑法犯の件数は一貫して減少している。即ち昔と比べ

  て物騒な世の中になったと考えるのは誤りと言うこと

  コロナ後少し犯罪件数が多くなっているがいずれ減少に転じ

  ることは想像できる

 

 当ブログの主張は「ワイドショーの報道が世の中の動きを

 正しく伝えることになっていない。統計を見て確認しよう」

 ですおねがいおねがいおねがい

 

 次回は未定です