ワイドショーは日々の暮らしに欠かせません。そんな中ではあり
ますが本日は少し「ありがちな物の見方」について思考します
(ある患者会=NPO法人の会議・稚拙な議論)
・参加者10人を超える会議
・会員増強に取り組む話の中で「山梨県は他県に比べて会員数が
少ない。支部長の努力が足りない」という批判的な議論がされ
参加者の誰からも疑問の声が出なかった
・その議論を聞いた瞬間疑問を感じた私の発言は「山梨県の人口
を調べた上での議論か?実数で比較して努力が足りないと言え
るのか?」というもの
・その時はそれで終わり次回の会議で私からデータを提出
その内容は「山梨県の人口は80万人、世田谷区の人口は90
万人、地方都市で言うと大阪府の堺市の人口は80万人、すな
わち実数で比較するのであれば堺市と比較しなければいけない
また公平な比較は人口比でしなければいけない。人口比で見る
と山梨県の会員は他県と比較して多い。前回の議論は山梨の支
部長に対して極めて失礼な稚拙な議論であった」
・こんな稚拙な議論を誰の批判もない状態で展開してはいけない
(高齢運転者の交通事故は本当に多いのか)
・これについても同じことが言えます
・「高齢者の事故がこんなに頻繁に起こっている。免許返納など
の対策強化が必要」というコメントは本当に正しいのか?
・ここでも正しい議論はデータに基づくことが必要です
・データの数字までは言いませんが調べた上で以下の事実が判明
したので列挙します
①「原付以上運転者の免許保有者10万人当たりの交通事故
件数(令和5年)
16歳から19歳 1025人 (ダントツトップ)
20歳から24歳 589人
(徐々に下がり)
40歳から44歳 285人 (最も低い)
(徐々に上がり)
65歳から69歳 312人
70歳から74歳 345人
75歳から79歳 387人
80歳から84歳 452人
85歳以上 519人 (徐々に増えて80歳を超えると
増加が顕著になっている)
*それでも16歳から19歳の半分の件数(人口比)
*最も危ないのは19歳以下であることは歴然
*それでも80歳を超えると事故率が増加
②死亡事故に限ると人口比で見ても75歳以上の件数は多く
なっている
③特に75歳を超えると徐々に増加して80歳を超えると16歳か
ら19歳の件数をも超えてしまっている
④客観的に見て最も危険な19歳以下、次に80歳以上の高齢者
さらに75歳以上の高齢者への対応が必要になる
⑤高齢者の事故率は高いとは言えないが死亡事故については
ワイドショーで大きく取り上げられるので高齢者の事故件数
も多いと感じられてしまっているのではないか
⑥世の中の犯罪件数もおなじことが言える。「最近物騒な事件
が多くなっているね。不安だ」というのも誤り
⑦日本の刑法犯の件数は一貫して減少している。即ち昔と比べ
て物騒な世の中になったと考えるのは誤りと言うこと
コロナ後少し犯罪件数が多くなっているがいずれ減少に転じ
ることは想像できる
当ブログの主張は「ワイドショーの報道が世の中の動きを
正しく伝えることになっていない。統計を見て確認しよう」
です
次回は未定です