企業内クーデター-川崎重工業の教訓(分類⑥その他) | 変形性股関節症患者のためのノーサイド主催情報交換広場

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少し前には「前経営陣の粉飾決算を見破った現外人社長を追い落とすための
クーデター(オリンパス)」がありましたが、今回は「マル秘で他社とMandAを進めて
いた社長以下3名の役員を追い落とすためのクーデター(川崎重工業)」が発生
しました。
 
 川崎重工業は経営に携わる取締役が16人いて残りの13名が結束して取締役
 会で「緊急動議」を提出。あっという間にクーデターが成立したようです。
 
 このことの背景には以下のことが存在していると思われます。
 
 *MandA を推進するためには秘密裏の折衝が必要で、数名の役員によって
  進められることはある意味やむを得ない
 *しかし、実質的な経営に関わる最高議決機関である「取締役会」に諮った
  のが総会直前で、他の取締役から見れば「取締役会軽視」となる
 *MandA の相手方企業は船舶関係の会社であり、川崎重工業の中では
  主たる事業分野ではなかった。
 *交渉に当たった取締役3名は「船舶部門担当」で派閥抗争の要素もあった
 
  上記から学べる教訓は
 
 *事実上の最高意思決定機関(形式上は総会が最上位にあるが)である
  取締役会を軽視したやり方はいつかは、しっぺ返しを喰らうことになる
 *このことは営利企業でないNPO法人においても同様であり、取締役を
  理事に置き換えれば全く同じことになる
 *明日は何が起こるか誰にも分からない
 
  ということです。
 
  次回は「理事の適正人数」か「貯金と保険」か「生保と損保と社会保険」です