保険で儲けてはいけない(分類⑥その他) | 変形性股関節症患者のためのノーサイド主催情報交換広場

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①病気そのものの情報②社会福祉制度、社会保険制度③障害年金④障害者就職情報⑤民間保険制度⑥政治家の揶揄、社会への提言などについて語ります。とりわけ③については受給に向けてアシストすることを私のライフワークと位置付けて積極的に行います。

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保険で儲けてはいけません。犯罪になってしまいます
 
 よく「焼け太り」と言いますね。「食い太り」ではありませんよ
 
 Aさんの家の時価(現在価値)が1、000万円として
 
  X社に1、000万円の火災保険を掛け、Y社に1、000万円を
  掛けていて全焼になった場合、保険はそれぞれ幾ら払われるで
  しょうか?
 
   模範解答A社 500万円 B社 500万円 となります。
    1、000万円の時価のものに2、000万円掛けているのは
    超過保険と言って超過部分(即ち1、000万円分)は無効
    となるのです。まさに「焼け太り=不当利得」が禁止されて
    いるのです。
 
   *実務の世界では時価1、000万円だとしても再調達価格
   (新たにその家を建てた場合の価格ー例えば1、200万円)
    で保険を掛けることができ、それは不当利得とは言わない
    ことになっています。
 
  自動車保険で自車両の損害のための「車両保険」があります。
  仮にもらい事故で加害者から全額賠償を受けた場合は車両保険は
  払われません。相手の過失相当分だけ賠償金を受け取った場合は
  不足分だけ車両保険から払われることになります。
 
  上記例はいずれも「不当利得禁止」という大原則に基づく扱い
  になるのです。
 
  先日勉強した「生命保険の死亡保障」「医療保険」「傷害保険
  (ケガの保険)」などは対象が人間なので価値を特定できず
  「不当利得」という考え方からは除外されます。
 
  このような保険は「定額保険」と言って「予め定めた金額を払う
  ので複数の保険契約があったり異常に高い保険金額になっていた
  としても引き受けた以上は払わなければならないので、保険金
  殺人などの犯罪の温床とならないように引き受けの時点で注意
  しなければならないのです。
 
  次回は「訴訟型社会の怖さ」です。