皆さんお久しぶりです。たまにとんきちです(^_^)v



今日から9月ですね~時間の経つのが早すぎる!時間よ止まれ!止まらないけど(^_^;)(笑)



9月は別名長月。他には彩月(いろどりづき)詠月(えいづき)青女月(せいじょづき)その他諸々。
詠月の意味は、月見をしながら詩歌を詠む月。9月は中秋の名月が見られる月です。9月10日あたりが今年は中秋の名月らしいです。



あと青女月の意味は、中国の前漢時代(紀元前206年から208年)の哲学書『淮南子(えなんじ)』に出てくる霜や雪を降らす女神のことです。



なぜ9月なのに霜や雪なんだ?ととんきちも思ったんですが、現代の9月ではなく昔は11月のことだったみたいで、青女は季節の女神と呼ばれていたために9月を青女月とも呼んだそうです。



月の別名も調べてみると色んな意味があって面白いですよね~(#^.^#)
ここでとんきちの大好きな万葉集の秋の歌から少し。



あしひきの山の黄葉今夜もか
浮びゆくらむ山川の瀬に

あしひきの やまのもみちば こよひもか
うかびゆくらむ やまがはのせに

大伴書持(大伴家持の弟)

訳、あしひきの山の黄葉は、今夜も浮かび流れゆくだろうか。山川の瀬に。

奈良時代の偉い人の懇親会で、目の前に置かれた黄葉(もみじ)を見て歌を詠もうということになって、書持(ふみもち)は目の前の黄葉を詠わずに、どこかの山中の暗闇を流れゆく黄葉へおもいを馳せるという歌を詠みました。ちょっとひねくれてるなあととんきちは思うのですが、目の前にこだわらずにおもいを馳せるって凄いなあと思いました。



秋山の黄葉を茂み迷ひゐる
妹を求めむ山道知らずも

あきやまの もみちをしげみ まよひゐる
いもをもとめむ やまぢしらずも

柿本人麻呂

訳、秋山の黄葉が茂っているので、道に迷ってしまった妻を探したいのだけれど、その山道がわからない。


これは柿本人麻呂(歌聖)の妻が亡くなったときの悲しい歌です。『黄葉を茂み迷ひゐる』が亡くなったことを示しています。



昔の人の感性って凄いと思いませんか?
死というものに対して「何かにまぎれてあの世に行ってしまう」という感覚を持ってたんでしょうね。



皆さんもこれからの秋に短歌や俳句や詩にふれてみませんか。9月は別名『詠月』昔の人はたいしたもんだなあと思う今日この頃。



秋深し芋を蒸かして屁もふかし
君と月愛で夜もまた深し

とんきち短歌♪(笑)



それでは皆様、台風も接近しているので早め早めの対策を!!9月もよろしくお願いしますね(^_^)v




そんな感じ(^_^)v