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神辺ふかしな葬祭の黒ちゃんに相談。
この前の葬儀で家族の方からふと言われた言葉がありました。
「棺の蓋に釘は打たないのかい?」
そうなんです、昔は棺の蓋を閉めた後に釘を打つ習慣がありました。
最近では見かけることも無くなりましたが、やっぱり知っていらっしゃる方もいるんだと思いました。
何故、釘打ちをするようになったのか?
色々な説があります。どれが本当か分かりませんが、みなさんが納得される方でいいかと思います。
昔は土葬の時代で、戦時中に裕福な家庭の葬儀があると、土葬をした後に賊が出て、墓を掘り返し棺の蓋を開けて、高価な副葬品を盗んでいたそうなんです。
その盗みを防ぐのに棺の蓋を釘で打ち付けていたと言われています。
昔はお墓まで棺を担いだり、台車に乗せ葬列を組んで運んでいましたので、途中で蓋が開かないようにとか、遺体が落ちたりしないように棺の蓋が開かなくする為に釘を打つようになったと言われています。
宗旨・宗派によっても考え方が違うみたいで、浄土真宗では亡くなられたら阿弥陀様がお浄土へと連れて帰られるので釘を打って蓋を開かなくする必要はないと言われています。
その他の宗派は、釘打ちも引導を渡す作法の一種だという宗派もあるみたいですよ。
この世とあの世の区別をし、もうこの世には帰って来れないんだよという考えもあるみたいです。
何故、釘打ちをしなくなったのか?
昔の棺とは違い、蓋もズレないような形に変化していますので、釘を打たなくても大丈夫なんです。って言っても、時代の変化によって葬儀の形も、考え方も変わってきてます。
家族の方が家族とのお別れに合わせたやり方でされる方がいいのではないでしょうか?
ちなみに、今でも習慣が残っているところはセレモニーとしてではないでしょうか?
私的な考えは、釘を打つ音(トントン)そのものが、家族にとって悲しい気持ち、淋しい気持ち、閉じ込めてしまうという気持ちになるのが嫌だという声から、釘打ちはしなくなったんではないかと思います。
釘打ちをしてる最中に
釘が曲がっちゃった
みたいなことにも、なきにしもあらずですね
釘打ちについてでした。
後悔しない為の一助となれば幸いです
最後までお読みいただきありがとうございました。
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