ネルソン・マンデラ大統領就任演説


我々が最も恐れるもの、それは我々が無力だということではありません。

我々が最も恐れるもの、それは我々には計り知れない力があるということです。

我々を最も驚かせるもの、それは我々の光であって、闇ではありません。

我々は、自分自身に問いかけます。

自分ごときが、優秀で、華麗で、才能にあふれた素晴らしい人物で

あろうはずがないではないか?と。

だが、そうであってはなぜいけないのでしょうか?


あなたは、神の子です。

あなたが、取るに足らない者であるふりをしても、

世界のためにはなりません。

あなたが、周囲の人々に不安を感じさせないために縮こまることは、

決して賢明ではないのです。


我々は、我々自身の内にある神の栄光を表すために生まれてきました。

それは、限られた人々のものではなく、

すべての人の中にあるものなのです。

我々が自分自身の光を輝かせれば、

ひとりでに他の人々も同じく輝かせることができます。

我々が自分自身の恐れから解放されるとき、

その影響は他の人々をも解放することになるのです。


*ネルソン・マンデラ 1994年 大統領就任演説より。


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∞ネルソン・マンデラ∞
南アフリカ共和国の政治家・弁護士。

反アパルトヘイト運動により反逆罪として逮捕され(南アフリカの黒人差別は世界一激しかった。アパルトヘイトとは黒人迫害・差別のこと)

長きに渡り刑務所に収容された。

釈放後、アフリカ民族会議(ANC)の副議長に就任。

その後、議長。デクラークと共にアパルトヘイトを撤廃する方向へと南アフリカを導き
1994年に大統領に就任。

民族和解・協調政策を進め、経済政策として復興開発計画(RDP)を実施した。

1999年に行われた総選挙を機に政界から引退した。