何だかじんわりとした温かい気持ちで、葛西臨海公園を後にした。
旅の最後に向かったのは、ポケモンセンターDXである。地下鉄を乗り継ぎ、日本橋駅へ。東京の駅は広い。スマホを片手に日本橋高島屋を目指す。
ようやくたどり着いた。
予想を遥かに超えるほどの大混雑。
大都会東京とポケモンをなめていた。
人の多さに圧倒されながらも、末っ子は入口にあったカビゴンのオブジェに引き込まれ、暫く眺めていた。そして、無邪気にずんずん店内を進んでいく。
「なにかねだられるなー」と覚悟していたが、末っ子がねだったのは、ポケモンカードとスリーブとカードケース。どれも1000円以下の商品である。
「意外と欲がないんだな…」と、ほっとしたような、若干何故かさみしいような気分になった。
レジまでの長蛇の列に並ぶ。傍らにはポケモン達の縫いぐるみが並べられていた。末っ子は縫いぐるみが好きである。中2になった今でも、縫いぐるみを抱いて寝ている。
メガ進化したルカリオと目が合ったような気がした。末っ子も目が合ってしまったようだ…。そして、「…これ欲しい」。
…いただきました!
「いいよ」…すかさず言ってしまった。
ルカリオを手に取り、嬉しそうな思春期男子。
そうそう、多分この姿が見たかったのだ。
お会計したら、思いの外高かった。ルカリオ…。
しかし、母は満足だった。
(この後、もう一度店内を回り、ポケモンカードグッズをねだられたことは割愛する)
日本橋から東京駅までは、徒歩で行った。
近そうだったが、道に迷った。
スマホのナビはあてにならない。
東京駅に着いた。
さて新幹線に乗ろう!としたら、末っ子が「赤レンガの駅舎を見たい」という。
めったに来れないのだからと反対側に回って、赤レンガ駅舎の前で写真を撮った。おのぼりさんである。
新幹線で帰途につく。
幸せな1日だった。
赤ちゃんの頃から、幸せな気持ちを与えてくれる末っ子。あ、勿論、長男長女もかわいいのだが。
あとどのくらい、一緒に出かけられるのだろう?
いつか末っ子は、母と出かけた日の事を思い出す日があるのだろうか?
そんな事を思いながら車窓を眺めていた。
夜、末っ子はルカリオを抱いて眠っていた。