薬剤師さんはとても困ったような表情で、私を見ました。

そして、一生懸命に抗がん剤の治療の効果の説明をしてくれました。

そこには、抗がん剤のデメリットの説明はあまりなく・・・・・・

 

この抗がん剤は、脱毛しないを強調して

「薬剤師としてではなく 個人的にしてほしいです。今現在内蔵の数値も良く、抗がん剤治療ができる状態ですから、やりたくても数値が悪くできない方もたくさんいます。」

 

「あとで、あの時抗がん剤の治療をしておけばよかったと思ってほしくない」

(いいとこ ついてきます)

 

「副作用が強くて、1度でやめる方もいます。6回の途中で、やめることもできます。」

(う~ん いいこと言います。いつでも辞められるか~)

 

(数値が悪くなるのは、正常細胞も抗がん剤が攻撃していくからではないの?)

(それに、私に抗がん剤がきくのは、先生曰く、万が一ですといわれていますから・・・・

万が一のために、いまの免疫の状態を放棄するべきか・・・・・・・)

 

薬剤師さんには、

「次の外来までに、行うかどうか 考えてきます。」とお答えして病院をあとにしました。

薬剤師さんは、とても心配そうに私を見送っていました。

 後々、この薬剤師さんとはお友達のようになりました。この方がいなければB病院を去っていたかもしれません。主治医との毎回のバトルにも疲れていたし・・・・・

 

B先生の ひとつ ひとつの言葉につかれていました。

医療に携わっていましたから、

ただ、先生のおっしゃる通りに治療を受け入れる気持ちはありませんでした

医師のアドバイスのもと、あくまでも決定権は自分にあると思っていました。

 

自分で決定したことなら、それがあまり良い結果とならなくても、

納得できる自分がそこにいるだろうと思っているからです。

 

主治医にとっては、とても面倒な患者ですね。

でも、自分の病気は自分のこと、他人任せにはできません。