かみさまのすみか〈やっちゃん〉
あなたが うふふと笑いながら皺だらけの小さな手を口にあてて恥ずかしそうに目を細める私のこの小さな手はあなた譲りなのかそう思いながら身体の力がゆるく心地よく抜けていくなんて居心地がいいんだろうその笑顔神様みたいだなぁ優しくて守られて神様みたいだよ神様を見たことがないのに神様みたいだってよく思ってただからきっといるんだよね神様なんているもんかと失望したり捨て鉢になる日もあるけどきっときっといるんだよね探してもなかなか見つからないのは隠れ上手だからなんだそういえばあなたともよくかくれんぼしたあなたが空の住人になってからも時々自分の胸に手を当ててみるとじんわりすることがあるんだよ私は多分神様の棲み家を見つけたんだ誰のそばにも心にも棲んでいる見つけたらそっとあたためてあげようそうしたらもうなくさないずっとずっとなくさないやっちゃん今日も私の心の中に見つけたよお盆には皆さんの大切な人や動物たちが帰って来ますね。このあつさに今の状況…びっくりしていることでしょう。おーおーあんたたちも大変だぁ~とやっちゃんも言ってるような気がします。今日の詩は祖父であり親友でもあったやっちゃんのことを思いながら描きました。悲しいことも不自由なこともありますが心に小さな優しさが届きますように。