初めての最前列


もう二度は来ないかもしれない


目の前に広がる光景


体験したことない押し


身体中痛いけど


それも心地いい



綺麗だった


女神のようで



楽しい


辛い


嬉しい


哀しい


切ない


優しい


感情がぐちゃぐちゃになりながら見上げた京くんは


私が生きてきた中で


間違いなく


1番だった




生きてきて よかった


諦めないで よかった


人生捨てたもんじゃないなって


心から思ったよ



夢見心地の2日間



まだ、明日からも


呼吸が続きそうだ






もしかしてと思ってたけど


もう一つキセキが…


あんなに無茶苦茶に暴れてはしゃいで


その後に分かる小さくて大きなキセキ



まだ、不確かだけど


心待ちにしていたの





全てのキセキに…

あれから25年だってさ

いつまでも終わりを求めてる


若い女の子で流行ってたからさ

意識したこともあったよね


ねぇ

あの時の私たちは

どっちがナナで

どっちがハチなのかって話してたけど


今思えば

どっちも私たちだったよね


こんなに共鳴するのは

きっと誰しもが普通に感じ取れる感情だから



vivienneが好きだった

でもNANAが流行ってから

全部つけづらくなった

でもあの日々を思い返す時

いつもわたしの胸元にはvivienneが光ってた

すべてを飲み込むように


あの子の心

遠い日の私の心

そのままでいいと

どんな決断でも それで大丈夫だと

幼い私が求めていたように

あの子に伝えてあげたい


あの子の葛藤を

今はまだ見えないふりをする


自分だけの未来でいい

他人に乱される現在なんて

捨ててしまえばいい


こころは弱くあればいい

人に優しくなれるから