コロナが落ち着くまで 仕事が自粛になり
休みなく働いていた今までとは
全く違った生活になりました。
道端に咲いていたすみれの花。
朝も夜も忙しく
こんな可愛い出会いにも気がつかず
毎日過ぎていました。
長女 夜勤明け。
なんだかテンション高く
突然
へーお母さんが家にいるなんで変な感じ。
と長女。
これから 友達の
お墓参りに行くというので
一緒に行くことにしました。
友達は 長女の同級生。
19才のとき亡くなりました。
小さい頃良く
家族ぐるみで公園で遊び 学校へも一緒に。
中学 剣道部にいた彼女は
スポーツ万能。
目がクリクリの可愛くて 男の子達には 人気の女の子でした。
中学の時に 突然の病に。。
病と戦い頑張った彼女は
19歳で 逝きました。
亡くなる二ヶ月前
長女は 友達に呼ばれ
自分はあまりもう長くないことを
笑顔で話してくれたことに
長女はショックで何も言えず
家に帰ってから泣きじゃくりました。
19歳という若さでそれを受け入れる事。
それまでの彼女の葛藤は 簡単な言葉では
表現出来ないと
今でも胸が締め付けれます。
その時
幼なじみ皆に会いたいといった友達の願いを叶えるため
準備をした長女。
その約束は 叶うことなく
彼女は旅立ちました。
友達の影響もあり
看護師を目指した長女。
あれからもうすぐ10年
長女は、今でもこうして
時々友達に会いに行きます。
可愛いマグカップに 友達を想います。
長女。友達には
可愛い花がいいと選んだお花
足を運ぶ度
何を話すのか 何を報告するのか。
あれからもうすぐ 10年。
ここに立つと一瞬で時間が戻るようです。
二人で色々話ながらゆっくり歩いて
訪れたお墓参り。
こうして
家族と過ごすことが出来るのは
当たり前じゃない。
有り難く 幸せなこと。
自粛の今 大切な時間を過ごせた
猪野裕子でした。