君と初めて会ったのは会社だった。
制服会わせに来た僕の真横で楽しそうに騒ぐ君を見て、僕に温かい風を運んでくれた。
日々覚える仕事。
日々膨らむ想い。
君がいてくれたから僕はここまでこれた。
辛い仕事すら君がいれば楽しかった。

ありがとう。
たった一言では言い切れないこの気持ち。
君は僕に暖かな…


僕が目移りするのを君は信じてるしか言わずついてきた。
でも今回ばかりはもぅダメかな。
呆れた表情で冷たい風が運ばれてくる…。

ありがとう。
たった一言すら伝えられない日々後悔しても遅すぎるけど今さら?って思われてもいいから叫ぶ僕を見ていてくれ。
でっかい声で小さい僕が君に向けたラブメッセージ。

君が朝入れたコーヒーも冷めて色が分かれたミルクとシュガー。
まるで僕らのようだね。
むしろ僕のようだね。
町を歩く僕と友人。

ビルというビルが壊されていた。
倒壊したソレを見つめて、今まで生きてきた世界が終わっと思っていた。
なぜかワクワクしている。
自分が物凄く、何か新しいオモチャを与えられたかのように、今まで感じたことのない高揚感におそわれていた。


ふと、足元に目を向けると地面だと思って踏みしめていたのは人の山だった。
死体が踏み場になっている。
そこで初めて気がついた。

始まった。


新しい世界が始まったんだ。
成る程、成る程。
だからだ…。

言い知れぬ高ぶり、幸福感。満身創痍なのに今から走り出したくなる程、待ちわびていた。

早く終われ。と毎日懇願していた。
いつまで続けるのだ。
毎日変わらない日常に嫌気がさすどころか、殺意さえ芽生えた。

そんな時、ようやくだ。
なんの前触れもなく始まったんだ。
いや…始まってしまったのだ。
自分が選ばれた人間だなんてその時は…。
今過ごしている空間が、誰しも普通だとか、リアルだとか思ってるはずなんだけど、死後の世界というか、現世って存在するのかな。
死人にくちなしって言うくらい、死後の世界って分からない。
今僕たちが過ごしているこの世界が異界だったりしたら面白いなって。

下らないって感じる日常が、本当の現世…その世界からしてみたら驚愕したり、あり得ないことが起きたり。

そんなことがリアルに起きたら楽しいな。
今生きてるこの世界がリアルなら僕は妄想の、架空な存在でいいや。