私は倅との時間が大好きだった。
日に日に大きくなり、私も精神的に余裕が出てきたこともあると思う。
保育園に迎えに行くと、
きゃー!!!
と叫びながら、飛び込んでくる倅が嬉しかった。
今日も一日頑張ったと思える瞬間でもあった。
とても敏感な子だった。
保育園の新人の先生が、ベテラン先生に怒られて泣いていると、静かに隣にいたそうだ。
こんな優しいことができるようになったのも、保育園の先生方のお陰。
心から感謝しかない。
この本は、家を建てて転園する時、倅の担任だった新人の先生がプレゼントしてくれたもの。
パパ、ママ、の次に覚えたのは、大好きな先生の名前だった。
帰宅後、着替える私を見て自分も着替えると言って、服を持って来る倅だった。
私が泣いていると、そっとなでなでしてくれたり、私の布団に潜ってきてくれた。
本当に毎日救われた。
離婚を決めた時、倅が言ってくれた。
ママは俺が守るから離婚してもいいよ。
俺はずっとママの傍にいるよ。
一緒の宝物を貰った。