祖母が88歳で他界しました。
誤嚥性肺炎になり、
その後肺炎は軽快したものの
落ちてしまった嚥下機能は回復することなく
食べられなくて…
徐々に弱っていく祖母を見て
居ても立っても居られず
毎日会いに行きました。
会うたびに、もしかしてこれが最後に
なってしまうかも…という想いを抱えながら。
でも、息を引き取る際は
おばあちゃんにとって、ひ孫をのぞく
家族全員で見届けることができました。
いや、もしかしたら
揃っているあたしたちを見て
おばあちゃんが、その時を選んだのかもしれません。
息を引き取るまでは、荒々しい呼吸で
眉間にシワもより、苦しそうだったけど
息を引き取ったあとは
綺麗にお化粧もしてもらって、
とても艶やかに。
88歳にして、こんなにファンデーションが
のるのか？というくらい
とにかく綺麗で。
その後、家族全員で
おばあちゃんの荷物の整理をしました。
オシャレで衣装持ちだったおばあちゃん。
貧しい外国のおばあちゃんに着てもらえたら…
と買取り店に持っていくと
その重さ、なんと26kg！！！
どうか、おばあちゃんの服が
どなたかの元へと届きますように…
そして、翌日は葬儀。
やっぱり、おばあちゃんは
寝ているように、ほんとに綺麗。
でも、最後におばあちゃんに触れてみると
それはそれは、冷たくて。
悲しみをこらえることができませんでした。
微笑みながら、「またおいでね」と
優しく手を振っていたおばあちゃんの姿が
ついこないだのようなのに、
その瞬間がもう二度と戻ってこないと
思うとね…
おばあちゃん、ありがとう。
ほんとにありがとう。心から感謝の気持ちを送ります。